第八十一話 奥で待ち構えていたもの
「んじゃ、一応檻の方も見とくかね」
そう言って【鑑定】を発動する。
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【封石の檻(精霊専用)】
レア度:☆4
種別:檻
素材:封石
状態:正常
【解説】
封石で出来た檻。特定の種族を中に入れると、脱力しスキルも放てなくなる。
現在、土精を封印している。
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と鑑定では書いてあった。
「スー、土精って精霊なのか?」
「アルラウネは土の精霊ですよ〜」
驚いたスグルにスーは「何を言ってるんですか〜?」というような口調で答える。
軽く驚きながら今度は封石を調べてみる。
すると、特定の種族を封石は封じる力はあるものの、材質は鉄よりも脆いと書いてあった。
「余裕だな。じゃ、檻破壊するから奥の方に寄っとけよ」
「わかりました〜」
中でモソモソと移動したのを確認し、夜鳴を軽く振り下ろし檻の側面を斬り落とした。
中からふらふらと危うい感じでスーが飛んででてくる 。
そのままスグルの肩にぺたん、と言った感じにのしかかった。
「お前飛べるのか。その羽は飾りじゃなかったんだな」
「あの檻の中では飛べなかっただけですよ〜」
「その口調は脱力してたからじゃなくて素か……」
脱力しながら武器庫を出る。
「ま、とりあえずルーを探すか」
「ルーっていう人が言っていたもう一人ですか〜?」
「そうそう。って今勝負してるんだった。あーこれは負けだろうなー」
簡単に今やっていた勝負について話しながらゆっくり歩いて先の方に進む。
「というか飛べるなら飛んで移動すればいいんじゃないか?」
「嫌ですよ〜。せっかく移動手段があるのに。結構飛ぶの疲れるんですよ〜」
「おい、俺は移動手段なのか」
スグルは軽く指先でこつんとする。
「痛いのです〜。わたしはデリケートなので丁寧に扱ってください」
「勝手に乗る方が悪い。そういえばスーのユニークスキルはどんなのなんだ?【時よ進め】ってあったけど」
ステータスを思い出し聞く。
「わたしのはですね〜、まあ文字通りなんですが。ある程度そのものの時間を進めるんですよ。植物しかり、剣しかり。動物系は時間を進めることはできませんね〜」
「それってかなり強いんじゃないか?」
「そうでもないんですよ〜。剣を時間を進めて老朽化させるにしてもわたしのはまだレベルが低いので1日以上掛かるでしょうし〜。一つに集中するので他にスキルを使うこともできないのです〜。まあ、【植物成長】の物版と考えてもらったらいいですよ〜」
どちらかと言ったら生産に特化したスキルだな、と思う。
ただ使い方によっては戦闘で化けるかもしれないし植物なんかも生育で取ることができる。
自分のよりかなり便利性が高いと思い、ユニークスキルはどこか癖が全体的にあるようだ。
「あ、もうすぐ階段のようですね〜」
スーは道を曲がるとそう言った。
結局ここにくるまでゴブリンと再び遭遇することはなく、どうやらルーがあらかた倒し終えたらしい。
進んでいくと、階段の近くが少し広くなっている。
これはどこの階層でも共通のことで、驚くことはない。
そこの中央でルーがちょうど戦っていた。
対峙しているのは、体長3メートルは有るだろう巨躯の、ゴブリンとは違い頭に角が二つ付いている。
以前ゴブリンキングを見たが、もっとデブだったしどってりとして動きも遅かったので、どうやら違う個体らしい。
その周りには複数の金属鎧を着たゴブリンが倒れている。
そいつ手に持った棍棒を振り回すも、全てルーは余裕を持ってかわし、身体の周りを擦り付ける。
【鋭化】を使っているのだろう、着ている皮鎧はズタボロになっている。
しかし、その奥にある全身が筋肉出てきているように筋が見える皮膚には傷一つ付いていない。
「あいつにわたしは捕まえられたのですよ〜。中々に強いと思いますよ〜」
「確かにルーの速さの方が上だが確かにあの巨体にしてはずいぶん素早い動きをしてるな。逆にルーにはあの身体を貫けるだけの攻撃力がなくて、相手が一撃でも当てたらルーは吹き飛びそうだな」
「オーガは硬いことで有名ですから〜」
「あれがオーガなのか。レベルも45……ルーといい勝負だな」
「助力した方がいいのでは〜?」
「そうだな」
今日で3月も終わり〜
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4/1)少しゴブリンキングをオーガに変更しました。それに伴いストーリーも少し変化します。




