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自由気ままに旅人ライフ  作者: 御堂 はるか
ダンジョン攻略(1)
81/114

第六十八話 目下建国中

今話から新章に入ります。

と言ってもまだ何も決めてないんですが……


これからもよろしくお願いします。



クラーケンの討伐から1ヶ月、大学生活がスタートしたスグルはこれまでと同じようにログイン漬けになることはできなかった。

合間を見つけてはログインしているが、一週間ほど前にあったイベントには丁度用事が重なり全く手をつけられなかった。



そして今日、本当に久しぶりにする事を全て終え時間を作ったスグルはフォーチュンにログインしている。



(おお軽い軽い。やっぱこっちの身体に慣れたら現実の方は重くて仕方ないな)



久しぶりに触れるフォーチュンの土の上で軽く動く。



(そういえば建国の方はどうなったんだ?あれから結構できてるのか気になるな)



そう思い、ダンテに連絡を取ったところ、丁度建設しているシェル平原にいるらしい。



丁度、前にリーシェ達を連れてきた時と同じ丘に出る。

ここは少し他と比べて上がっており、建設現場の様子が一瞥できるのだ。



「おぉ……」



下を見てスグルは感嘆の声を上げる。

眼下に広がっていたのは、以前の数軒の家が並んでいるような村の感じではなく、しっかりこれが町と言われても通じるほどに広がっている建物の数々。



様々な屋根が乱立する中、丘から一番遠くに見える建物に目をやる。

そこは他の建物とは明らかに風貌が違っていた。

例えるなら沢山あるアメ玉にドーナッツが混じっている、そんな感じだ。



それは、他の建物と比べて明らかに大きすぎた。

しかもその見た目は完全に、



「城……だよな」



スグルはその有りのままを口にする。

天をつくというほどではないが高くとんがった塔、横に広がったタイル、周りを取り囲む塀と門にいたる全てが物語っていた。



(ちょっと待て。確かに俺がこの建設現場を最後に見たのはリーシェ達を案内した2ヶ月ほど前だがそれでもこんなに早く建物ってできるものなのか?そりゃ身体能力なんかも現実とは違うけど……そっか、そういえばギルマス達も人員を送ってくれたんだっけか。プレイヤーと確か200人近くの人を送ってくれたならこれだけ速くても納得だな)



丘の上で見えた風景に戸惑いを隠せないまま考え事をするが、一旦中断し町に向かった。



町の中に入ろうとすると、道の横にいた二人の兵士に止められる。



「貴様、どこの所属だ」

「俺はスグル。ダンテから聞いてないのか?」

「残念ながら聞いていない。連絡を飛ばすので、少々待たれよ」



最初はキツイ顔つきだったがダンテの名を出すと少し緩んだ。



しばらくするとダンテが向こうの方からやってきた。



「遅いぞダンテ」

「コールしていきなり来る方が悪いわ。あー兵士さん、こいつはわいの知り合いですわ」

「了解しました。通っていいぞ」



と一連のやりとりを経て中に入ることができた。

ダンテはかなり急いできたんだろう、しばらくの間息を荒くしていた。



「で、今日は何しにきたんや?」

「久しぶりにログインしたからどれくらい建設が進んだのか気になったんだよ」

「そう言えばリアルでは学生さんか。まさか、トッププレイヤーが学生ちゅうのは驚きやなぁ」

「それこそ今更だろ。ダンテの方こそリアルは良いのか?あまり戻ってるとこ見たことないけど」

「ん?一回も戻っとらんよ?戻る気も無いし」

「は?」



ダンテは当たり前のように言う。



「いやいや、リアルで仕事とか無いのかよ」

「あれ?言うとらんかったっけ。わいリアルでも商売やっとってんけど引退したんやわ」

「聞いてねえよっ!つうか何でこっちにいるんだよ。リアルの何かとか恋しくねえの?」

「そりゃたまには恋しなるけどどうしてもやったら帰ればええやん。なにせこの世界はほんまもんやからなぁ。それに正直完成されすぎてるリアルよりこっちの方がずっと楽しいねんわ」

「確かにそれはそうか。ま、ダンテがそれで良いなら良いけどさ」

「そう言うこっちゃ。さ、気を取り直して案内していくで」



ダンテはそう言って道をズンズン進んでいく。



「まず今通ってるんが南通りちゅう名前の大通りや。もうすでに見えてるやろうけど、あのてっぺんの城は街の一番北にある。

で、北を除いた3方向に一本ずつ大通りがあるんや。工夫はこの水路やな。この世界で一番気になったんが清潔感が不足しとるっちゅうことやったから取り敢えず見た目から入ってみたんや」

「確かに水が通ってるだけで随分景観が良くなるな」



今通っている南通りの真ん中には一本の浅い水路が通っており、淡い水が先までずっと流れている。



「ただこれだと馬車が通るのは不便じゃないか?」

「馬車なんて基本使わんやろ。NPCにもアイテムボックスがある世界やで。それこそスグルらが先月行ったリィースの時ぐらいやろ」

「それもそうか」



納得しながら大通りを進んでいく。

学校生活編を書くか迷ったのですが、結局スルーすることにしました。(ニゲテナイヨ〜戦略的撤退ダヨ〜)


それはそうと、もう直ぐ累計PV100万です!

何か感慨深いものがあります……

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