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自由気ままに旅人ライフ  作者: 御堂 はるか
旅人の始まり
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第七話 一位と二位の実力

おかげさまで100ポイント突破してました!

有難うございます。これからもよろしくお願いします。

急遽開催されたパーティーだったが、事前の準備をきちんとしていたためかかなり良い状態で進行していた。

食事はとってぃを主軸に数人の料理人が、テーブルなどは開店の準備をしていたダンテのものを使い、見た目は地味だが料理はかなり豪華な立食パーティーとなった。



(とってぃの料理は本当、上手いとかのレベルじゃ無いんだよな。ジョブレベルが低い今でもの美味しさだったらどんな美味しいものができるんだろうな)



そう思いながらも角兎の肉の串焼きを頬張る。

そして味に舌鼓を打っていた時、後ろからダンテに声をかけられた。



「なあ、スグル。ここでゆいと決闘せえへんか?」



ダンテの言葉に隠す様子もなくため息をつく。



「何故わざわざ決闘なんてもんをしなくちゃいかんのだ。俺はまだ食べ足りないぞ」

「私は全然構わないけどね」



(あんたが良くてもこっちに問題があるんだっての)



「まあまあ、儲けの1割はそっちにやりますって」

「4割だ」

「じゃあわたしも4割〜!」

「せめて3割でお願いするわ」

「仕方ねえな」



スグルが決闘を承諾するのを見て、ダンテは大きく声を上げる。



「さてさて、急なことやけど旅人なんてけったいなジョブのままこの世界に生き続けるベータ2位のこの男、【蜃気楼】ことスグル対!やることは全てがド派手、魔法使いでありながら現実の実力のまま格闘近接なんでも来いのベータ1位!【落とし星】、ゆいの決闘が始まるで!胴元はこのダンテが請け負った!一口500Gの最大10口!さあ買った買った!」



ギャラリー達の興味をそそったのか、次々にゴルドをダンテに渡していく。



「ったく。で、ルールは?」

「もちろんデスマッチや。スキルの使用も全てあり。一応初心者もおるから言っとくと決闘の際はバリアが貼られるから外野へのフレンドファイヤの心配はせんでええで!」

「じゃ、楽しんで頑張るとしようか。胸を貸してあげよう、スグル」



スグルとゆいは歩いて距離をあける。

そして50メートルほどの十分な広さが取れた時、ダンテが開戦のゴングを鳴らす。



「開始や!」



ゴーーン!!



と声が鐘の音と共に建物の中に響き渡った。



(あの人の主戦力は魔法だ。開始序盤でまだ無詠唱は持ってないだろ。となれば先手必勝だ)



スグルは一直線に50メートルの距離を詰める。そして、体を思い切り捻り、右手を突き出す。



(空蝉)



空蝉は、スグルの爺さんに教わった神風流の初伝の技だ。

バネのような反動で勢いよく相手の身体を穿つ。

それが普通の空蝉だが、この世界の、健脚スキルによって少し頑丈になった足でさらに重ねるように打撃を加える。



「ふふっ。まだまだだね」



しかし、ゆいは杖で二つの衝撃を軽く受け流した。

そして杖に赤い光を灯す。



「【ファイアバレット】」



杖で振るわれた光はスグルに向かって無数の炎の弾に変わって飛んでくる。

それを左に跳んで弾幕を躱し、次の詠唱に入っているゆいに向かって足を繰り出す。

すると、事前に靴裏につけてあった仕込み用の短剣が飛び出した。



まっすぐに向かっていく短剣だったが、それも杖で軽くはじかれる。

そして杖を掲げて



「【強化】からの【アイシクルランス】。ついでにライトニング付与で行ってみようか」

「冗談じゃねえ!」



長い詠唱が終わり、今度は杖の先の光から直径二メートルはありそうな氷の槍が飛んでくる。

しかも触れたらライトニングの感電付きの凶悪なものだ。

これもスグルはダッシュで左によけるが右腕がかすってしまった。

もう右腕はおかげで使い物にならない。



(やっぱこのフィールドじゃ狭すぎるんだよな)



そう思いながらスグルは起き上がりゆいの方を見やる。

起きるまでにもうチャージが完了したのか、杖はまたスグルの方に向けられていた。



「あれよけるなんてすごいじゃあないか。じゃあ次は【ヴォルケノ】で」



今度は杖から火の海がスグルの視界一面に広がった。

だが、これは逆にスグルにとってチャンスができた。

相手の視界も封じられている上、火という物理的なものではない魔法を打ってきたからだ。

なるべくダメージは少なくなるようにダッシュでスグルは炎の中を駆ける。

そして、まだ詠唱中のゆいの脇腹に向かって無傷な左拳を突き出した。



掌破(しょうは)



綺麗に脇腹を拳がえぐった。

これは神風流の技ではないが相手の内部に衝撃を浸透させ、体内から破壊する初歩的な技だ。



(流石に少しは効いただろ)



そう思い、ゆいの顔を見ると少し苦笑しながら笑った。



「まったく、詰めが甘いよスグル」



ハッとするとスグルの目の前には光り輝く杖が置いてあった。

その光はどんどん膨らんでいく。



「エクスプロージョン、ダブル【強化】」

「やばっ」



回避行動を取るも間に合わずに杖からの光が視界いっぱいに広がった。

そしてスグルは気を失った。




戦闘シーンの描写って難しいです...


よろしければブクマや評価、感想などいただけると嬉しいです(^_^)


(改稿済み)

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