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自由気ままに旅人ライフ  作者: 御堂 はるか
海魔との激戦
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第六十六話 クラーケン戦

ブックマーク1500件突破しました!


ありがとうございます。他にたくさん読んでおられる先進先鋭の読者様からすれば拙いものかもしれませんが、これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします(o^^o)



「【スピード付与(エンチャント)】!」



後衛のユーリが全体に速度を上げるエンチャントを発動する。

身体を白く薄い膜が覆い、身体が一気に軽くなった。



「初めてだがこれは良いな!」



スグルは一気に増した速度のまま初撃を落とし穴にまんまと落ちたクラーケンに入れる。

ユニークスキル【食は大事!】の効果も十分に反映され、まるで紙でも切り裂くかのように簡単に脚を斬る。



他のメンバーもそれぞれ自身の武器でクラーケンに突き、刺し、斬りとばす。



ブォオオオォオォォォォ!!!



クラーケンはスグルが最初に会った時よりも大きな鳴き声を上げる。

そしてこれは堪らんと言わんばかりに落とし穴の中で8本の脚を見境なくうねらせ始めた。



「一時退避!レイ、なるべく氷で動きを遅くしてくれ!ナイは今のうちに目を頼む!」



穴の中では無作為な脚の攻撃を食らうと判断し攻撃を仕掛けていたメンバーを穴の外にだす。

レイは指示通り穴の中にいるクラーケンに向かって氷属性の魔法を放った。



「咲き乱れ、【氷華】!」



穴の底から氷の蔦が伸び、穴の中一面に白色の氷の華が咲く。

クラーケンの脚がその華に触れる度にところどころが白く凍っていく。

そのお陰で動き回っていたクラーケンの動きが鈍くなった。



「ナイスだレイ!ナイ、今のうちに目を!」

「言われなくても分かってるね」



ナイはクラーケンの頭部に接近する。

穴はかなり深いがクラーケンの体長も20メートルはあるので穴と同じあたりに嘴を出している。



「煩いから、その口も閉じるね」



まだ混乱しているクラーケンの上にシュタッと飛び乗る。

そして一気に1メートルほどの巨大な目を上から下まで落ちながら切り裂いた。



切れ目から白い液体がナイに思い切り降りかかる。



「うえっなんだこれ」



顔をゴシゴシと擦るナイにこれまでで一番の大きな悲鳴をあげたクラーケンの脚が直撃した。



「グゥッ……」

「ナイ!」



脚の直撃を受けたナイは勢いよく穴に落ちていく。



「ジェイルと猫さんはナイの救助!レイはそれのフォローだ!ユーリはナイに回復魔法の準備を!」



ジェイル達は直ぐにスグルに従い行動する。



「ミウ、行けるか!?」

「勿論!」



ナイが無事に救出されたのを見てミウに声をかける。

ミウはその声に元気よく反応し、



「【風翔舞双】!いっくよー!」



両手に持つ双剣をギャリン、と勢いよく擦り合わせクラーケンに向かって両手を突き出す。

すると何もないミウの双剣から勢いよく竜巻が出てクラーケンの脚を根元からもぎ取るように細切れにしていった。



「……ってやりすぎだ!穴が崩れるぞ!」



ミウが出した竜巻が脚を削ったまま穴の下まで貫通していくのを見てスグルは後ろに下がりながら叫ぶ。



ザアアァァァァッッッ!



と音を出し砂が下に流れていく。

クラーケンは片目をやられ脚を3本も削られた痛みで先ほどから脚を縦横無尽にバタつかせてクラーケンの周りが小さな嵐のようになっているため近づくことが出来ない。

しばらくすると流れ落ちる砂も収まり、傾きが低いクレーターのように穴が変形した。



「ミウちゃんも頑張ったし私もちょっとホンキ出しちゃおっかな」



未だに暴れているクラーケンを見据えてゆいは今日初めて背中に背負った大剣を抜いた。



「雷纏わせて〜っと。じゃ、吹っ飛べ!」



おいっ!



その場で見ていた全員がそう思った。

ゆいは手に持った大剣に雷を付与したと思えば大剣の先をクラーケンに向けたまま片手に思い切り体を捻る。

そしてあらん限りの声をあげて窪みで動いているクラーケンに大剣を投げつけた。



ビュウゥッッと離れているスグルにも聞こえる程に勢いをつけたそれは吸付けられるようにクラーケンまで一直線に飛んでいく。

そして先ほどミウが削った方とは逆の3本の脚を触れた瞬間弾け飛ばした。



ブゥオオオォォォ!!



クラーケンはさらなる追い討ちに悲痛の叫びを上げるが、その原因を作った大剣はそのまま勢いを落とすことなく砂の中にめり込んで行く。



「ああっ、私の剣!」



砂の中に完全に埋もれていった大剣を見てゆいも悲痛の叫び声をあげた。

そして項垂れながら、



「スグル、最後は譲るよ」



と晴れやかな笑みをしていった。



「おう、サンキュー。後で剣探すの手伝うわ」



スグルは最初会ったときとは段違いにノロノロとした動きで残った二本の脚でなんとか這い蹲って海の方に移動しているクラーケンに近づく。

直ぐに追いついたスグルはクラーケンの前に立ち、相手の目を見る。



「いつかはサシでも勝てるくらい強くなってやる」



クラーケンも己の未来が理解できたのだろう。

何もせぬままじっとスグルの方を見つめている。



「じゃ、お疲れさん」



スグルは動かぬクラーケンまで一息に走る。そして目と目の間を思い切り突き刺した。



ブチッ!



と何かを切り裂いた感覚が残る。

クラーケンは動かなくなり、身体を白くさせていった。



1年ほど前に書いた何かが少しだけ残ってたから読んで見たら酷かった。

成長してるのかな、してると思いたい。


まさかの一話で戦闘終了です。少し長くしたかったかな……


次回でクラーケン編は終わりにしようと思っています。

もし、よろしければブックマークや評価、感想などよろしくお願いします!

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