表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自由気ままに旅人ライフ  作者: 御堂 はるか
海魔との激戦
71/114

第六十話 根城

昨日約半年ぶりに1日のPV数が1万を超えました!

ありがとうございます。

短いですが前倒しして投稿させていただきます



用を済ませたスグルは一つ思いたった事があったので、クラーケンと出会った砂浜まで来ていた。



「……クソッ、やっぱりか」



砂浜には何か大きなものが擦られたような線が洞窟から伸びている。

それは一直線に両方の崖に挟まれた狭い海との境界まで繋がっており、何が通ったのかを物語っている。



「ボス制度がなくなったことでもしもと思ったが、完全に予想外だったな」



念のために洞窟の中も探索してみるが、前にクラーケンがいた場所は完全にもぬけの殻だった。



(やっぱあいつは居ないか。……せめて何かないか探そうかね)



そう思い、明かりを手に持ちながら空間を探索する。



(これが前俺が叩きつけられた壁か。というか修復してねえのな)



壁の方へ行くと、大きく破片が飛び散っている場所があった。

他にも何かないかと探していると……



「うえっ」



と変な音を出しながら転んだ。

ピシャリ、と水しぶきが上がる。



「ここも浸水してるのか……ああビショビショで気持ち悪りぃ」



肌に水分を含んだ服が張り付くのを我慢して探索を続ける。



(ということはあれか、どこかに海水が流れてるのか?浸水したままだったらここも海水で埋まってるはずだしな)



今度は転ばないように慎重に動く。

奥の方に移動して行くと、壁にぶつかった。

大体この空間は100メートル四方の空間だ。



「ん、なんだこれ」



スグルは奥の壁の一部に、鍵穴の様なものが開いているのを見つけた。

手持ちのものを差し込もうとするがそれ以前に入らない。



「無理だよな……あー、わからん。他に面白そうなものもないしそろそろ出るか」



そう言って砂浜に戻る。

既に日が沈みかけている時間で、潮がまた戻って来ていた。

その様子をじっと見つめて居たスグルは、ハッとした。



(ちょっと待てよ……潮が戻ってくるってことはタコが通った跡は当然消えるはずだ。なのにクラーケンが出られるようになってから四日経った今さっきクラーケンが通った跡があったって事はもしかしてクラーケンは戻ってくるのか?)



そう思ったスグルは洞窟がある方と反対側の崖にグルっと回り道をして登る。

崖の側面は岩でゴツゴツしていたが、上の方は草が丁度良い感じに生えて、他に生物もいない。



ここで見張ろうとテントを素早く組み立てる。

最初はじっと見ていたが、あたりが暗くなって暇になって来たので掲示板を見ながら時間を潰した。



(おっ、記者さんの記事が出てるな。何何、この世界の国情報一覧?一応ギルマスから聞いたけどこっちの方が詳しそうだし買っとくか。……一枚1000ゴルドって得られる情報からすれば安いもんだけど一体何枚売れるんだ?実は一番金持ってるのって記者さんなんじゃ)



そんなことを思いながら記事を見ていると、海の方で



ブシャッジャッシャーッ!



と大きな水しぶきの音がした。

慌ててそっちを【鷹の目】を使ってみると、そこには洞窟にその巨体を滑り込ませているクラーケンの姿があった。



「マジで帰って来たよ……もしかしてあの洞窟って蛸壺みたいな感じになってるのか?」



確かタコは暗いところを好むって聞いたことがあるな、とスグルは思い出す。



「なんにせよこれでタコと戦えるってわけだ。むしろこれなら時間さえ合わせたら外で戦えるんじゃないか?何もあんな暗い洞窟で戦う必要なんて無いわけだし」



そう思いながらスグルはもうついでにここで寝るか、と結界棒を立ててテントの中に入って行った。

これから期末の準備期間に入るので投稿速度が遅れる可能性があります。なるべくそのようなことはないように頑張りますがあらかじめご了承ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ