第三十五話 同盟締結と商業ギルド
そういえば40万PV突破してました(´∀`)
本当にありがとうございます(//∇//)
「この世界についてだけど、まだまだ全貌は掴めていない。ここからルー……草原ウルフの脚で南に大体30分ほど移動したところには砂漠と鉱山が、東と北にはここからでも微かに見える通り広大な森が広がっている。森の中には超級ダンジョンもある。攻略はしていないが」
「前に少年が言っていた鉱山ってのはそこのことかい?」
「そうだよ。こちらとしても見つけたばかりだったから回答は控えさせてもらった。ちなみにだがこの世界にもモンスターはいる。さっき言った森の中にはフォレストタイガーっていうのも居たな」
「フォレストタイガーだと!?」
黙って聞いていたシルクが急に声を上げた。
「どないしたんやシルはん」
「どうしたも何も、フォレストシリーズは数百年前に絶滅したって言われてるんだぞ!?」
「えーっと、フォレストシリーズってのは?」
「ああ、すまん。フォレストシリーズってのはそれこそ俺ら年長組が生まれる前に存在していたとされるモンスターで、そいつらは普段森から外に出ることは無いが森の中では無類の強さを誇ったらしい。昔フォレストシリーズがいる森で何かしらの怒りを買ったことがあったらしいが当時は森から出て国ごと潰されたらしいな。フォレストタイガーもそのうちの一匹だろう。まだ存在していたとは」
「でも俺が見たときはまだレベルが70そこらだったはずだ」
「それはそいつが子供だったんじゃないか?フォレストタイガーは体長が30メートルはあったらしいぞ」
「それは間違いなく子供だな……それにしてもシルさんはよくそんな昔のモンスターまで知ってるな」
「これでも冒険者ギルドのマスター張ってるからな」
最近職業を理由にする奴が増えたがそんなもんか。
というかあのレベルで子供なら大人のフォレストタイガーってどんなレベルだよ。
……もしかしてギルマスなら、という思いを込めながらリーシェを見るが、スグルの視線に気づき首を振る。
「何を期待してるかだいたいわかるけど。まあ特に被害も出てないんならいいんじゃない?それにその程度のモンスターなら狩れるけどもし成獣の親がいるなら私でも出来るかは分からないし。触れぬ神に祟りなしってね」
まあ確かにギルマスにばかり頼っていても仕方がないか。
「じゃあ、取り敢えず見るものは見たし向こうに帰ろっか。少年、また扉出して〜」
「あいあいさ」
まだまだ知らないことが多いな、と心に感じながらスグルたちは元の会談室に戻っていった。
「じゃあ同盟の関係を整理しておこうか」
「まずこっちが要求するのは人員と建築の素材だ。最低資金はこっちで集めることもできる」
「人員を送れるのはシルとリリだろうね。そっちはどうだい?」
「ウチので力になれそうなのは80人ってところかねぇ」
「同じく、土木建築関係の奴らで50人、体力自慢なら100人はいけるじゃろう」
「じゃあ、素材は無駄に余ってる私とシルで回そうか」
「確かに余ってはいるが……まあいいか」
そんなに送ってもらえるのか、と内心驚く。
「で、どれくらいの国として大きさを考えてるのかな?」
「それについてはこっちの予定表に書いてるんで見てください」
ダンテが綺麗に丸めた紙を手渡す。
それをリーシェが受け取ると真ん中から机に広げる。
「……人口は10000人を目安に。土地はさっきの草原ね。結構小さな国だね」
「まあ、そこまで大きくするつもりはないからな」
「そう?じゃあ取り敢えずはこのまま進めることにするよ」
「よろしく頼む。それで、こっちは見返りに土地の提供だが。はっきり言ってどれくらい欲しい?」
本来相手が求めているものを聞くのは一番言ってはいけないことだ。
だが今回は同盟関係としてなので特に問題はない。
まあ相手が知人だからというところもある。
「そうだね、ざっとこの町の人口はざっと5000人だからまあ最悪この町程度の大きさは欲しいかな。と言ってもまだそんな有事の時はないから当分は要らないよ。それまでに建物の建築も進めてもらいたいしね」
「それは助かる。こちらとしてもあっちの世界の事は調べ足りないからな。さて、これで一応俺たちの話は終わったんが、ダンテが何やら個人での話があるらしい」
「まだあるの?いいよ、ダンテ君発言どうぞ〜」
リーシェに許可をもらいダンテは席を立つ。
何か言いたい事があるとは言っていたがそれが何かは俺も全く聞いていない。
「今回、わいが提案したいのは商業ギルドの設立ですわ」
「ああ、朝も言ってた話だね」
……言われてみれば確かに冒険、生産ギルドはあっても商業ギルドは無い。
というか朝からそんな話ししてたのかよ。
「ええ、ですがわからんお二人もおるのでチャチャッと再説明をば。この町には冒険者、生産者を囲うギルドはあっても商売人を囲うギルドは有りませんでした。それは何故か、偏に大きなバックとなれる存在が居らんかったからとちゃいますか?」
「確かに商業ギルドの設立は俺らも考えたんだがな。もし商業ギルドがあった場合参加する人数が多すぎる。それにダンテが言ったバックについてもそうだ」
「せやろ。というわけでわいが設立したいと思いますねん。わいならバックになれる自信がある」
「確かにガキンチョ規模の店はなかなか無いじゃろうね。だけんど、ギルドつくってどうするっちゃね」
ダンテは顎に手を当てる。
ふむ、と呟きながら答えた。
「対外的な理由としてはこれからこの町は閉ざされていた霧から這い出て世界に参加するわけや。そんな中には当然のように商売も入ってきおる。もちろん他国からの商売人も仰山流れてくるやろ。そんな中、この町には統治者がおらん、物流に規則はない、関税もあらへん。そんな状態やってみ、すぐにこの町枯れ果てさすで。わいなら絶対にそんな上玉逃さん。そうならんためにもさっき言ったような規制やルールを考え、違反者を罰しルールを守る商人をバックで守る必要があると思うんや」
ダンテが至極真っ当なことを言っているが絶対に頭の中では別のこと思ってるよな。
てか最初に対外的って言ってる時点で隠す気ないだろ。
「うん。確かに理由としてはとてもまともな事だよね。それで、個人的な理由は?」
「勿論わいの利益のためや。あんさんらとの関係を潰さんためにも少し教えとくがまず一つはこの町にルールが出来ることで商売の幅が広がるちゅうことやな。勿論ルールを作る側としてのことやけど。で、もう一つはそやな、ギルドマスターちゅう肩書きやな。こいつは外に出てく上で結構大事な部分や。どこいらの田舎から出てきた商人いうよりも何々のギルドマスター張っとる商人ちゅう方が箔がつくやろ?わいはそれが欲しいんや」
ダンテは元から考えていたかのようにつらつらと言葉を並べる。
いや、最初から考えてたんだろうな。
これを一回止めるのは中々厳しい。
「予想以上にはっきりいうね。まあ他にも理由はあるかも知れないけれど今はそれでいいかな。で、商業ギルドの設立についてだけど今すぐに答えを言う事はできないよ。話し合わないといけないからね」
「勿論ですわ。考えて頂けるだけでも感謝です」
「いや、そう答えておかないとダンテ君の場合勝手に作ってそうだからね……こら、その手があったかみたいな顔はしないの」
「いや、さすがにわいでもそんな常識はずれな事はしませんわ。じゃ、検討の方よろしゅうたのんます」
「はいはい。じゃあ、今度こそ終わりかな?……誰も言う事はないみたいだね。じゃあゆいちゃんに少年の二人には後で使節団の詳細を送っとくよ」
「あ、ギルマス。ついでにもう一人追加してもらうことってできる?」
「……またぁ?私の労力がふえるからめんどいんだけど」
「俺の妹にミウって奴がいるんだ」
「なに、連れてきたい奴ってミウちゃんのことか」
リーシェに頼み込んでいると別方向、シルクの方から声が上がった。
「シルさんミウのこと知ってんの?」
「今月のクエスト達成量が一番の新人だな。ミウちゃんなら俺の枠使って呼んでいいぞ」
「マジか、シルさん感謝。来ると思うけど一応聞いとくわ」
「はい、今度こそ終わり!と言うわけでご飯行くよ〜!もうお腹ペコペコすぎて。真面目モード長すぎだよぉ」
「ギルマスはいつも真面目でいいんじゃないか?」
「偶にするからいいんだよ」
こうして俺たちは飯を食いに会談室から出た。
あとがき毎回めっちゃ書く人すごいと思う




