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自由気ままに旅人ライフ  作者: 御堂 はるか
バトル・ロワイヤル
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第二十話 頂上での戦い(1)

東の山は木々が生えているような山ではなく、どちらかといえば丘に近い感じだった。

草は膝元らへんまで伸びており、しゃがめば体を隠すことができる高さに成長している。



東の山に足を踏み入れた瞬間、マップに3つのランカーの場所が表示された。

3位のジェイル、5位のねこ、8位のレイだ。

確かこの3人はベータでも同じパーティを組んでいたなと考える。

となると残りの2人もいる可能性が高いな。



3つの点はマップから動かない。

場所的にはちょうどこの山の頂上付近だ。まあ頂上と言ってもこの山は全然高くない。

せいぜい2、300メートル程度だろうか。



『ルー、山頂まで一気に行ってくれ』

『それで良いのか?』

『大丈夫だ。今は幸い暗闇だからな。向こうは俺らを見にくいはずだ』



ルーが駆けて1分ほどで山頂に着く。

そこは予想に反してかなり明るかった。

山頂の平たい部分の端ずつに光球が置かれている。



そして、俺が登ってきたのと反対方向に3人の人影があった。

その中の中心にいた1人が声を上げる赤い鎧を着た男が声をかけてくる。



「久しぶりだなスグル!」

「ああ、そっちもな。相変わらず元気だなジェイル」

「今度こそうちのパーティに加入してもらうぞ!ちょうどパーティメンバー上限も6人になったことだしな!」

「俺はソロが性にあってるんだよ」

「俺たちがお前に勝ったら入ってもらうことにするからな!」

「人の話聞けよ……」

「リーダーがすみません」



ペコペコと頭下げながら気弱そうな男の子が出てきた。

こいつはレイと言って水の魔法使いだ。



「レイか。それにねこさんも久しぶり」

「リーダーじゃないけどスグルはうちに入るがいいにゃ」

「その語尾も健在すか」

「この語尾は気に入っているのにゃ」

「そうすか」

「てかそっちの草原ウルフも仲間にしてるってマジだったんだな」

「ああ、こいつはルーだ」

『我はルーと言う。これは念話で話しておる。これから倒す相手に名乗る必要など無いがな』

「うおっ、念話ってびくった。てか言ってくれるな。倒せるモンなら倒して見やがれ!」



3人のうちジェイルとねこさんが前に出てくる。

後ろではレイが杖をこちらに向けて詠唱を開始していた。



『ルー、後ろのレイを頼む』

『承知!』



念話でルーに声をかけてスグルは向かってくる二人に短刀を向ける。

そしてナイフを投げながら斬りかかった。その隙にルーはレイの元に駆け出すが、



「そうはさせねえよ!こっち向け犬っころ!」



ジェイルが盾を構えて光を放った。発動したのは【挑発】というスキルだ。一定時間発動した相手を無視することが出来なくなる。



『ちっ、先にジェイルからやるぞ。ルーはねこを抑えてくれ』



そう答えながらジェイルの首筋に向かって短刀を突きつける。

普通なら重量系の装備をしているプレイヤーなら対処できずに一瞬で体が二分されるであろう速さで突いた。

しかし結果は



ガキィィン!



腕にある鎧で防がれてしまった。

傷はつけれるものの貫通することはできない。



「そう簡単にやられねえよ!」

「そいつは残念だな!」



二人は鍔迫り合いをしたが一瞬で均衡が崩れた。

スグルがジェイルを押し飛ばしたのだ。



「うおっ、この馬鹿力め!なんで戦士やらねえんだ!」

「俺は旅人が気に入ってるんだよっと」



スグルは追い討ちをかけようとしたが後ろから攻撃が来たのを【空間把握】が感知した。

その筋に向けて短刀を当てると



キィン!



と音がしながら投げナイフが飛ばされた。



「おう、ご挨拶だなナイ」

「久しぶり。いつも通り冴えすぎだね」



後ろを振り向きながら声をかける。

そこには小さな黒い服を身に纏った男性が立っていた。



「ナイサンキュー。助かった」

「全くリーダーが早々にやられそうだったから出ないと行けなくなった。リーダーは反省すべきだ」

「すまねえ。前よりずっとキレがやばかったモンでな。と、こうなったら仕方ねえか。ユーリも出て来て犬っころの方手伝ってやってくれ!」



ジェイルがそう言うとレイの後ろから一人の修道服を着た女性が出てきた。



「やっぱお前ら五人で来ていたんだな」

「そりゃあパーティだからな。序盤で集まれたのは幸運だったぜ。じゃ、第二ラウンドと行きますか!」



ふと思い、一度文章を見直してみたところ、あまりにも稚拙な部分が多くあったので、少しずつ改稿していきたいと思います。

なので、一旦投稿を中断し、今月中に改稿を終わらせれるよう頑張ります。


これからもよろしくお願いします。この件は活動報告にも記しておきますので、そちらも見ていただけると幸いです。

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