第十五話 イベント詳細
ブクマ500人行きました〜
皆さまありがとうございます。
スグルの姉、杏奈は昨日行き先も告げずまたフラリと家を去っていった。
その日、バックスペースオンラインのシステムアップデートの告知があった。
そして今日、もうすぐアップデートが終わる。
一番気になっているのがアップデートの一つにあったイベントだ。
初のイベントでもあるし運営も気合を入れて作っているだろう。
ただ、まだ発売されてから1ヶ月しか経ってない現状ではレベルの差はそこまで大きくない。
「お兄、イベント詳細発表きたよ!」
ミウが叫んで部屋に入ってくる。
メンテが終わったらしい。
ちなみにスグルは経験値増加イベ系か収集イベのどちらかだと考えていたのだが。
「おお、どれどれ?」
美羽が持っているタブレットを2人で覗き込む。
そこにはフォーチュン公式サイトのトップに大きくイベント開催!の文字が写っていた。
【第一回バトルロワイヤル開催!】
発売から1ヶ月が経過し、初めて開催されるランキング制のイベントです!期間は8月8日の午後8時から8月9日0時まで。時間が進むスピードが6倍速い、イベント専用フィールドにて行われます。
このイベントではパーティーを組むことは出来ませんが、個人として協力することは可能です。
ポイント形式を用いる本イベントでは敵対プレイヤー1人を倒すごとに10ポイント手に入る仕組みになっております。死亡した場合、ポイントが無くなるようなことはございません。また、イベントに復帰することもできません。
また、イベント終了まで生き残っていることで10ポイントを手に入れることもできます。
今イベントでは基本報酬に加え、上位100人までランキング報酬を準備しておりますので戦闘ジョブの皆様は奮ってご参加ください。
【第一回品評会開催!】
発売から1ヶ月が経過し、初めて開催されるランキング制のイベントです!上記のイベントを見てがっかりした生産者達よ、もっと良いものを作るのです!
このイベントは上記の戦闘職のイベントと同時間に行われますが、何処でも参加できるイベントとなっております。生産者が生み出すアイテムのレア度毎にポイントが設定されており、イベント期間内に作り出したアイテムのポイントを合計したもので競う形式となっております。
どうやらスグルが思っていたのとは違ったようだ。
確かに、レベル差が少ない現状ではプレイヤースキルがある方が強い。
数多いプレイヤーという石ころの中からダイヤの原石を見出すには最適なイベントと言える。
「へえ、俺たちが参加するのはもちろんバトルロワイヤルだけど生産系のイベントも同時に開催するのか」
「確かに生産者に戦闘はきついよね。そういう意味では良いんじゃないかな?」
「そうだな。さて、姉さんもまた何処か行ったしイベント詳細も確認できたってことで、帰るぞ。向こうに」
「オッケー」
スグルと美羽の姿は次にはもう消えていた。
基本ソロプレイをしているスグルとミウはログインしたあと、またバラバラに分かれた。
スグルは第一のボスもクリア?したし、また自分のフィールドの探索に戻ることにする。
ログインしてすぐ、視界の端に新着メールのサインが光っているのに気がつく。
心当たりは特にないのだが、誰だろう?と思い開ける。
メールの差出人はまたも、フォーチュン運営委員会 。
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from.フォーチュン運営委員会
いつもお世話になっております、フォーチュン運営委員会でございます。
この度は、スグル様が手懐けられ、ルーと名付けをされた元始まりの草原、霧の守護者であった草原ウルフの件で連絡させていただきます。
このようなことになると当初は思いもしなかったのですが、実例ができた以上認めざるを得ないということでルー殿をいち従魔としてパーティーが組めるようにさせていただきました。
また、今回のイベントにも参加することが可能です。ただし、イベントの仕様上パーティーを組むことは出来ませんのでご了承ください。
これからもバックスペースオンライン並びに弊社をどうぞよろしくお願いします。
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おお、と思う。
どうやらルーとパーティーを組めるようになったようだ。
召喚術師は契約してるモンスターをフィールドに呼ぶときは自動的にパーティーを組むことになるからそれと似たようなものになるということか。
ただよくよく考えたらパーティーを組むメリットも無いことに気づいた。
パーティーで使える要素のパーティーチャットは既に念話で事足りているし、居場所についても念話で呼べばすぐに来てくれる。
それよりもルーがイベントに参加できることの方が驚きだだった。
ルーがいれば動きが早くなるしその分倒せる数も多くなる。
(いやーこれは整ってるなー。これで上位入賞できなかったら...ってこれフラグ?)
ま、そうと決まったら早速ルーに連絡だと思い念話をかける。
『あ、ルー今こっちに戻ってきたけど来れる?』
『うむ、いつもの場所なら3分程で着く距離におる』
『じゃあ来てくれるかな。久しぶりに乗りたいし、話したいこともあるんだ』
『了解した。今から向かおう』
(俺もイベントに向けて準備を進めますか)
今話からイベント編なのです。
のんびり頑張っていきますよ〜
(改稿済み)




