表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自由気ままに旅人ライフ  作者: 御堂 はるか
フィールドとボス
15/114

第十三話 ギルドの存在、そして加入

活動報告書いてみました!


見てもらえると嬉しいです(^^)

ぱちりと目が覚め、スグルはベッドから起き上がる。

周りにはタンスや椅子しかなく、周りを見てまず質素という言葉を思わせるような部屋だった。



(確かリーシェさんに斬られたんだっけか。というか2日で2回も気絶させられるって……もうちょっとイージーモードがいいんだが)



「あ、目が覚めたかい?」



扉からリーシェさんが入ってくる。



「ほら、昼ごはんまだだったらこれでも食べれば?」

「有難うございます」




膝の上にポーンと放り投げられる。

みるとタマゴのサンドイッチだった。

一口食べる。

口の中にタマゴの味がいっぱいに広がった。

とても美味しい。

単純ゆえに完璧とも言える。

スグルはすぐに完食してしまった。



「それだけ食べる元気があるなら大丈夫だね」

「お恥ずかしいところを。ところであの最後のスキルはなんだったんですか?全く見えなかったのですが」

「あれはスキルじゃないよ。単なる技術さ。まあ、動きが捉えられてたらこっちは軽くしょんぼりしてただろうね。ああ、わたしのステータスでも見る?」

「いいんですか!?」



正直とっても気になる。

ただ、ある程度知ってる関係じゃないとスキル構成などもバレるし結構危険な行為だ。



「別に見られて減るもんじゃないし。ほら」



スグルの前にウィンドウが寄越される。

その画面にはリーシェさんのステータスが書いてあった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前:リーシェ・エル・グリモワール (闇ギルド所属)


種族:ハイエルフ


魔力:18300


メイン職業:魔導師(Lv.190)


サブ職業:錬金術士(Lv.156) 召喚術師(Lv.142) 暗殺者(Lv.123)


パッシブスキル:疾速(Lv.50) 瞬速(Lv.50) 暗視(Lv.50) 老化防止(Lv.50) 気配察知(Lv.50) 音感知(Lv.50) 超強化(Lv.49) 剛腕(Lv.48) 剛脚(Lv.48) 闘気(Lv.45)


アクティブスキル:光閃(Lv.50) 不可視の一撃(Lv.50) ステップ改(Lv.50) 透化(Lv.50) 防御破壊(Lv.50) 上級召喚(Lv47)


スキルポイント:310


称号:限界を超えし者 超越者 覇者 死神 叛逆の英雄 最強 英雄 超人 ユニーク狩り 闇ギルドマスター 大酒呑み ニート etc


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



(……うん、え?いや、マジでなんでこの人始まりの町にいるの?というか闇ギルド所属ってめっちゃやばそうなんだが。まずメインジョブのレベル100以上ってどんだけだよ。それにサブジョブの存在初めて知ったんだが。本当この人が本気じゃなくてよかった。最後の動きとか全く見えなかったし)



称号に関してはもう突っ込むことを諦めたスグルだった。



「……あ、すみませんでした。これが俺のステータスです」

「別に今更かしこまらなくてもいいんだけどね。ふむふむ……って、まだレベル16!?スキルも全く育ってないし駆け出しもいいとこじゃない」

「サブジョブって何をしたら解放されるんですか?」

「メインジョブがレベル50上がるごとに1つずつ増やせるようになるよ。……それにしても、このレベルで……」



リーシェがスグルをじっと見つめてくる。



「一つ提案。少年、闇ギルド入らない?」



(急にどうしたんだ?というかそれ以前にギルドってなんだよ。βテストにそんなの無かったぞ)



「すみません、ギルドってなんですか?イメージは出来るんですが具体的には分からなくて」

「あれ、そこから?今時ギルドを知らない人なんて珍しいね。いいよ、私が説明してあげよう」



聞いた話を簡単にまとめるとこうだった。

ギルドっていうのは自分のジョブに合わせた依頼を斡旋してくれる、互助機関とのこと。

依頼を斡旋する代わりに、手数料を取ることで利益を出しているらしい。

この町は特殊なのだが、冒険者ギルド、生産系ギルド、そしてリーシェさんが所属している闇ギルドがこの"始まりの町"を運営しているとのこと。



闇ギルドは一般的に非合法なことをしている非公認のギルドや違法行為をしている存在を取り締まることを主な仕事としている。

ただし、この始まりの町で非合法なことは起こることがないらしくリーシェは現状ニート生活を満喫しているとか。



「ま、こんな感じだけどね〜。で、どう?今なら暗器一式無料で揃えてあげるけど」

「その前に一つ聞いていいですか?」

「なんでも聞いてよ」

「俺は旅人なんでこの街にいることも無いですよ?というより多分仕事を受けることも無い気がするんですがそれでもいいんで?」

「ああ、他のギルドとは違ってうちらのギルドは強制依頼とかは一切ないから。それにギルド証も一度もらったらずっとギルドの一員として認められるよ。その証拠にわたしは数年は依頼を一切受けてないし」

「いや、そんな堂々と胸を張られても困るんですが。でもそれなら僕でもやっていけそうですね」

「お、ということは?」

「はい。闇ギルドに参加させていただきたいと思います」



(まあ、名前はかなりヤバそうな気がしたけど実際は普通のギルドっぽいし。というかギルドの存在自体ベータには無かったからな。これは嬉しい発見だな。かといって他のギルドではあるらしい強制依頼ってのに縛られるなんてごめんだし)



まあ暗器一式プレゼントに惹かれたのもあった。

暗器は地味に手入れとかしておかないとすぐにダメになるし以外とコストかさむのだ。



「いやー嬉しいよ!最近は闇ギルドもだいぶ過疎りはじめてたからね。依頼は正直ないのが現状だけどメンバーだけは確保しとかないといけないからさ。あ、あとでギルド証作っとくからまた今度取りに来てね。暗器は選びに行かないとだけど今からでもいい?」

「あ、大丈夫です。よろしくお願いします」

「敬語じゃなくていいよ。さっきから無理してるのがバレバレ。あと、私のことはギルマスとでも読んでちょーだい」

「…わかったギルマス」

「それでよろしい!じゃあこっちだよ」



リーシェはそう言って部屋を出て行く。

それについていき、少し通路を歩くと薄暗い部屋に着いた。

ベータ時代幾度となくお世話になった部屋。

懐かしい感じがする。

部屋の中は細長い空間が広がっており、両壁にはずらっとタンスが並んでいる。



「さ、まずは少年の手にあう大きさを調べようか」

「あ、それはもう知ってるから大丈夫」

「そうなの?なら仕事が少なくて済むね。取り敢えず欲しい数言ってみ〜」



「取り敢えず短刀は中の大きさで8本、黒塗装のナイフを40本、目潰しを10個でよろしく」

「はいはい………っと。これで合ってるか確認よろしく」



引き出しを開けて次々に暗器が渡される。

その内の一つを手に取り鑑定する。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【短刀+3】


レア度 ☆3

種別 刀

品質 特上

素材 鉄

製作者 アオイ


【特殊効果】

なし


【解説】

 鉄を丁寧に時間をかけ鍛造したもの。最高の出来栄えである。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



やはりここの暗器は最高級品だ。

ただの装備に+が付くだけでもかなり珍しいのにそれが3となるとマリでもかなり厳しいだろう。

それがここは最低でも3、上を見ると5まで置いてある。

普段の仕込み場所、足のつま先や服の中。

腰などに身につけ、残りをアイテムボックスにしまう。



「満足してくれたようで何よりだよ」

「ありがとうございます」

「これが仕事だしね。またどうせ暇になるしたまに動くのも悪くないよ」



確かにこの人の場合称号にニートとかあるくらいだからな。

店も真っ暗だったしずっと寝てるのかもしれない。



「一つお願いというか頼みがあるんだが」

「なんでも言ってみ?」

「このアオイさんって人に会うことはできるか?」

「うーん、ちょっと今は厳しいかな」



(ベータの時もそうだったがやはり会うのはできないかな)



「じゃあ、依頼をすることはできますか?」

「依頼かい?」

「この玉鋼で暗器を作って欲しい」

「……へえ、見たことのない鉱石だね。時間はかかるだろうけどそれぐらいならできると思うよ。今度アオイちゃんに頼んでみよう。お金は取るよ?」

「分かってる。また今度依頼を受けてもらう時に量を持ってくるよ。これはサンプルということで」

「はいよ。ギルド証は3日くらいで出来るからそれまでに返答できるように聞いておくよ」

「じゃあ3日後にまた顔を出します。そういえばギルドホームはどこにあるんだ?」



(流石に一般人が知らないようなギルドのホームが見える場所にあるとは思えないけどな)



「あれ?言ってなかったっけ。この店の地下に空間があってね。そこがギルドホームになってるよ。時間あるなら案内するけど」

「お願いします」



(やばい、地下とかめっちゃ雰囲気あるじゃん。それに道ぐらいわかっておかないといけないし)



リーシェの後に続いて店頭奥の階段を降りていく。

1分ほど降りたらまた道に出た。

すぐに扉が置いてあるのを開く。

その先には広く空間があった。



「そういえば言い忘れていたね」



リーシェがこちらに向き直す。

そして良い笑顔で手を広げて言った。



「闇ギルドへようこそ、少年」

ちょっと強くしすぎたかな...と。だが後悔はしていない!これ一度言ってみたかったんですよね〜


ブックマークや評価、感想などお待ちしております!


(改稿済み)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ