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なろうテンプレを地の文なしで 短編

「よっしゃ異世界転生! ここはどこかな?」

「おお、よくきた勇者よ」

「いかにも王様ぽい人ってことはここお城か! 俺って勇者なんだな。ステータスにチート能力あるわやった」

「そなたには魔王を討ち滅ぼす云々」

「うるさい用済みだよ死んでくれ」

「うわー!」



「街にきたぞ、装備整えて冒険者ギルドいくか」

「大変だー! 魔物が街を襲ってる」

「よし、ここは一つやってやるか」


「ゲギャギャギャ、シネェ!」

「しまった武器がない……まあ手から謎のビーム出るからいいか。ビーム!」

「うわー!」

「やった金が落ちてる! じゃんじゃんやるぞかかってこい!」



「拾ったものはアイテムボックスにしまってと。さて、どうしたもんかな」

「……お前が魔物を全滅させたのか?」

「後ろからくるなよびっくりしたなぁ」

「儂は冒険者ギルドのギルドマスターをしておる。ドロップした物はこの街の所有物だ。渡してくれ」

「こんな大金くれてやるわけには……ギルドマスターだかなんだか知らないがやってやる!」

「やる気か小僧! いいぞかかってこい!」


「ビーム!」

「リフレクター!」

「跳ね返された!?」

「流石は魔物の大群を倒した強者か。いい腕をしているが……まだまだだな。国家反逆罪で捕らえさせてもらうぞ」

「くっ、離せ」

「このまま牢屋へ直行だ」



「なんでこんなことに! 許さないぞこの国を! あれは俺のドロップ品なのに!」

「力が湧き上がってくる……! これならあいつも倒せる!」

「手錠は捻じ切れたし、あとは牢屋だな」

「これが俺の新しい技だ! 滅びのバーストストリーム!」

「やった! 牢屋から出られるぞ!」


「バレないように出たおかげで、まだ脱出したのは知られていないっぽいな。ここでポケットに隠していた金貨を使って装備を揃えよう」

「鋼のつるぎと、皮装備一式と、健康サンダル……これで金貨一枚はぼったくられた感じはあるけどまあ仕方ない!」

「城の方が騒がしいな。この城下町の大通りに出たら捕まるかもしれない。路地裏を行こう」


「ん? なんだ? こんなところにでかい置物があるぞ。被せてあるのはただの布? 怪しい」

「……すけて」

「声?」

「たすけて……」

「これは幼女の声!? これまさか!」

「お、おにいちゃん誰?」

「待ってろ、今助ける! 滅びのバーストストリーム!」

「牢屋が溶けた……誰なの?」

「話は後だ。誰かに見つかるとまずい」



「街の外まで出れば安心だろう。さて、なんであんなところに?」

「私は奴隷で、この首輪がある限り御主人様のいいなりで……」

「なんだって!? よく見れば傷だらけじゃないか!」

「これは……御主人様がムチでぶつの」

「もう大丈夫だよ。こんな首輪は滅びのバーストストリーム!」

「私自由になったんだ! やった!」


「ほい」

「おにいちゃん、この首輪なに?」

「魔物からドロップした永遠服従の首輪ってアイテム。首輪がなくなったら首まわりが寂しくて落ち着かないだろうと思って」

「永遠服従……おにいちゃん! それって奴隷の首輪より権限ってやつが上の……」

「なんだって! それじゃあ君は俺の奴隷ってこと!? あっ、よく見たらステータスに奴隷持ちって書かれてる! なんてこった!」

「私、おにいちゃんの奴隷にならなっていいかな……」

「……名前はなんていうんだい?」

「少女Aっていうの。よろしくねおにいちゃん」



「あっ、日が明ける……」

「歩き通しで疲れたね……あっ、こんな森に小屋が」

「どうやら無人みたいだ。少し前に放棄された場所らしい」

「隠れるにはもってこいの場所ですね! これで奴隷商に見つかる心配がなくなった!」




そして、二人はこの森に住むことに決めました。

END

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