表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黄昏英雄譚 ~アナザーワールド・クロニクル~  作者: 憂木 ヒロ
第2章  解放編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/400

プロローグ  奴隷

 暗い、暗い船の中。檻に閉じ込められた少女は、船が地上に着くのを静かに待っていた。

 鉄格子の隙間からは、自分と同じように捕らえられ、閉じ込められた者達が檻の中でうずくまっているのが見えた。

 船が揺れて気分が悪くなってくる。

 ゴウン、ゴウンと聞こえるのは波の音だろうか?


 これで、何度目かしら……?

 

 以前の『飼い主』が死に、ようやく解放されると思っていたのに。

 残された私達は『奴隷商人』に捕らえられ、次の『飼い主』に買い取られた。

 今私達は、その『飼い主』の屋敷がある海の向こうの半島へ船で運ばれているらしい。

 次の『飼い主』はどんな人だろうか。以前の『飼い主』よりましな人だといい。


 私は絶望している。

 どんなに足掻いても、この現状からは抜け出せない。

 『奴隷』は、死ぬまで奴隷として生きる運命なのだ。

 でも、私はその運命を恨んではいない。いくら恨んでも、運命は変えられない。

 そして、私達は『恨む』ことを許されていない。


『飼い主』のために全てを捧げる。

 

 それが、『奴隷』の生き方なのだ。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新作ロボットSF書きました。こちらの作品もよろしくお願いいたします
『悪魔喰らいの機動天使《プシュコマキア》』
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ