別バラってやつだな。
「ニィちゃーん、おはようさーん。」
「おにぃちゃーん?」
・・・ん・・・。
チチチ、と鳴く鳥の声と、俺の名前を呼ぶ声。
「ぅ?」
隣を見ると、目を開けて、んーっ、と伸びをしている、うり。
目覚めほんとにいいなー、・・・って。
「バァちゃん、ミヨコさん?」
「あーちゃ?いよこしゃ?」
体をおこして、縁側に行くと。
「はい、おはようさん。」
「おニィちゃん、おはようー?」
バァちゃんとミヨコさんが来ていてくれる。
庭の端っこに自転車を二台止めて、その手には風呂敷包み。
「ぁー♪」
ご機嫌でうりがバァちゃんとミヨコさんににこーっとして、ご挨拶。
「おはようございますっ。」
「ぁよー!」
二人で挨拶すると、にこにこして、バァちゃんとミヨコさんも挨拶を返してくれる。
そして、縁側に座って風呂敷を広げると。
「これねぇ、朝ごはん作ってきたのよう。」
「昨日おこわさん作ったから、うりちゃんとニィちゃんと食べようと思ってねぇ?」
見せてくれるのは、これまたうまそうなおこわ!
煮物に、漬物とかも別に包んであって・・・うまそうっ!
ぐぅぅぅっぅっ。
と、朝から鳴るのは、うりの腹・・・と、俺の腹っ。
「すっげ嬉しいですっ!マジでうまそうっ!」
「んま!んま!?」
バタバタ腕を振って、広げられた風呂敷に釘づけなうり。
そういう俺も、今ひとつつまみたい。
・・・がっ!
ここはぐっと我慢して、まずは顔を洗ってからっ!
「そしたら、上がってください、俺とうりと、顔洗ってすぐ来るんでっ。」
「はいよぅ。」
「それじゃ、おじゃましますー。」
二人を居間に誘って、コップにジュースを注ぐ。
「ぁぃっ!」
・・・居間に座って、コップを待つうり。
うん、まずは顔洗って、キレイキレイしてからだぞ?
「っかー!さっぱりしたああ!」
「っじゃー!あぱいたあああ!」
井戸の水で、じゃぁぁっと顔を洗って、ぶるぶるっと頭を振る。
すっきりと目が覚める、冷たい水が気持ちいい。
干してあるタオルでうりと顔を拭く。
今日の天気はなかなか上々、空気は澄んでて空も高い。
こんないい日に、朝からうまい飯が待ってるなんて、幸先最高だよなっ!
「よし、うりっ!」
「ぁぃっ!」
「居間に突撃ぃぃぃぃぃ!」
「げきぃぃぃぃ!」
「ただいまっ。」
「たぁぃまぁぁ!」
居間まで全力ダッシュ。
バタバタバタと足音を立てて、居間にたどり着くと、バァちゃんとミヨコさんがジュースの見ながら待っててくれる。
「はい、おかえりぃ?」
「さぁさ、食べよ食べよっ?ミヨちゃんとバァちゃん特製だからねぇ?」
「っきゃぁぁああああ♪」
「すっげー嬉しい!いただきますっ!」
4人で手を合わせて、いただきます、のご挨拶をすると、うまい朝飯の始まり始まりー!
「・・・ま!」
「うめぇぇ!」
おこわが、これまた・・・うまいっ!
味付けとか、なんていうか、ほんとに幸せ。
「でしょぅ?」
「そりゃぁそうよぅー?」
なんて、笑ってお変わりを渡してくれるバァちゃんとミヨコさん。
「あ!カステラが戸棚の中にあるんで、今日おやつに食ってくださいっ!」
うまい飯に忘れるところだった!
昨日買って置いたカステラ、戸棚に閉まってある。
「バァちゃんかすてら大好きだよぅ、ありがとねぇ?」
「ミヨちゃんも甘いもの好きなのよー、おニィちゃん、ありがとねっ?」
「うりもー、っきー!ありやとぇえ?」
女三人で、にこーっと顔を見合わせて笑う。
「お土産に、甘いもの買ってきますんで、おなかスペース空けといてくださいねっ?」
と俺が笑って言うと、
「そりゃ、甘いものは別よぅー?」
「ねぇ?」
「ぇー♪」
完璧な女の団結力、ってやつだなっ?
思わず噴出して、ぐっ、と親指を立ててにっと笑う。




