天気のいい日には
「ぁゃとっ、いーえーてっ?」
「あー、はいはいっ、もっていこうなー?」
「えぁぃ?」
「うんうん、うりは偉いぞー、でもな、女の子はスカートめくっちゃだめだぞ?」
ぅ?と首をかしげて。
「ぁゃと、いーい?」
「ん?」
「ぁゃと、めくぅの?」
「いやっ、俺がやったら犯罪・・・だなっ。」
きょとん、として俺をみる、うり。
「ぅ?」
「いや、俺がやったら俺悪い人になっちゃうなー。」
「かぁぃそーねー?」
「いやいやいやいや、それでいいのっ。」
ぽんぽん、とうりの頭を撫でて、おへそまで見えそうなくらいぱんつ丸見えな状態にしておくのも何なので(ぱんつのうしろのウサギがかわいい。・・・って、変な意味じゃなくてっ!)そそくさ、と再び井戸へ戻る。
ゴトゴト。
じゃぁぁぁぁぁぁ。
「おー、キレイになったなー。」
「ぁったー!」
二人して芋を洗う事、10分くらいか。
ついでに足とか腕とか、顔とかももう一度洗って。
「お、湯も沸いてるな。」
洗う前にカマドに火を入れておいたおかげで、丁度湯も沸いてる。
うん、手際よくなったなぁ、俺。
なんて自己満足に浸りながら。
「よし。うり、ジャガイモゆでるぞっ。」
「ぁぃっ!」
「熱いの飛ぶから、そーっといれような?」
「ぁぃ!」
ぽちゃ。
うりが、まず一つ。
「うん、上手だぞっ。」
「ぁー♪」
そして、俺が、まとめて両手にもって、そーっと鍋に・・・
「うあぢっっ!」
バシャッ。
「ゃとっ!?」
欲張りすぎたっ。
まとめて持ったはいいんだがっ!
「あー、熱かったっ。うり、大丈夫か?」
「ぁぃっ。」
そーっと、湯に入れる、の加減ができなくて、まとめてドボン。
幸いそうは湯が飛ばなかったんで大丈夫だけど。
「・・・手際はまだまだ、だな。」
「あぢ?」
「いや、大丈夫っ。ありがとな?」
「ぁぃっ。」
「ぉー、ほくほくだなっ!」
「ぉくぉくっ!」
茹でたてのあっついジャガイモを火傷しないように注意しながら、皮を剥く。
それに塩をぱらぱらっとふりかけて。
「いただきまーすっ!」
「たーきぁーしゅっ!」
はふはふ、なんて息を吹きかけて少し冷ますのをまねるうり(・・・よだれを拭いてやる。)と、俺。
湯気までが、こう、なんていうか食欲を激しくそそるっ。
それに、がぶっ・・・と・・・。
「うめぇ!」
「めー!」
マジでうめぇ!
えらい熱いんだけど、それに塩を振って食うのがこんなにうまいとはっ!
「じゅっ・・・めー!」
「あっちぃけど、んまいっ!」
塩を振って、湯気でふわーっと水分が飛んで。
それをがぶっと口にいれると、熱くて涙出るんだけど、すっげぇ幸せっ。
皮むいておいて、軽くつぶしてくってもいいかーなんておもってたんだけど、こりゃ残らねぇな。
ほくっといい匂いがして、味噌つけたきゅうりも齧って。
「飯がうまいって最高だよなー!」
「ぁー♪」
「食ったら、バァちゃんとこいって、帰りに猫さんの飯かっていこうなー?」
「ぁーぃ♪」
えらく晴れた、いい天気の日。
こういう日って、無条件で幸せになっちゃうよなー、なんて思う。
空は高くて、空気は澄んでいて、なんか気持ちいい。
自転車に乗って、バァちゃん家まで行くのも大分慣れてきて、うりと二人で歌なんて歌いながら田んぼ道を走る。
「じゃーががーだらーのー♪」
なんの歌かは、深く考えない方向でっ。
「お、うり、見てみ?」
「ぅ?」
「ほら、川に魚がいるぞっ?」
「ぁかなー?」
ぱしゃっと水面に丸く円を残して飛び跳ねる魚。
冬になったら凍るのかな。
ジィちゃん家の庭に冬に水撒いて、凍らせて滑るのも楽しいよなー、なんて思って、考えてみる。
手袋して、うりとつるつる滑ったりして、甘酒飲んで。
うん、冬が楽しみになってきたぞっ!




