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100点愛好家の末路

作者:

今日も1人、消えていく。でもこの事は僕以外知らない。何故なら僕が彼らを彼らがいたこの世界の記憶を消しているからだ。

何故そんなことをするのか?

難しい問いだね。

一言で言うならこの世界に必要ないからかな?

「おーい、消田数学のテスト何点だった?」

ちょっと邪魔が入ったからここで一旦失礼。

「100点だよ」

「お前流石だなー。俺なんて95点だったよなんであんなとこでミスっちまうのかなー?」

「君はケアレスミスがいつも多いからそこを直せばいいんじゃない?」

「そんなの分かってるよー。で、他の科目はどうだった?」

「全部100点だよ」

「マジかよまたお前、全教科100点!数学さえ100点が取れてれば俺も全教科満点だったのにー」

「まあ気にすることないよ。君は今日消えるんだから」

「は?なにワケわかんないこと言ってんだよ。ま、いいわそろそろ授業だから戻るわ」


さっきのやり取りで分かったと思うが今日消えるのはさっき僕に絡んできた同級生、村田だ。

本当にバカなやつだあんな簡単なテストで一問も落とすなんて。そんな下らないミスをするやつはこの世に必要ない。


今日も退屈な授業が終わった。放課後、教室には僕と村田二人でいた。

「なあー俺にお前みたいに勉強できるようになる方法教えてくれよー」

相変わらずしつこい絡みだ。

「なあ村田、これ見てくれよ。美しいと思わないかい?」

「なんだ?ただの自慢かよ。それより勉強教えろってー」

「おい、僕が聞いてるだろ!これは美しいか?」

「どうしたんだよ急に」

村田は後ずさる

「三度目はないぞ、美しい?」

「う、美しい。どうしたんだよ急に100点の答案が」

「そう。100。美しいと思わないか?このなんともない記号の羅列なのに取ると快感を与えてくれる不思議なものだ」

「そ、そうだな。それよりお前様子がおかしいぞ」

「なあ村田、この学校何か変だと思わないか?」

「え?学校が変?特に思ったことないけど」

「本当に?思い出してみてよ」

「わからない、お前怖いぞどうしたんだよ!」

「この学校もっと賑やかだったと思わないか?」

「にぎ...やか?」

「そう。もっと人がいて賑やかだったの覚えてない?まあ覚えてないよね、僕は覚えてるけど」

「何の記憶だよ」

「君が覚えてないのも無理はないよ僕が彼らを存在ごと抹消したからね」

「なに言ってんだ?お前」

「おかしいと思わない?この学校には生徒が僕と君しかいないんだ」

「最初からそうだったろ」

「そんなことない僕が消したんだ。彼らは不要だったからね」

「不要ってなんだよ。まさか、俺も不要とか言わないよな?俺たち親友だもんな?」

「言うよ。君はもう不要だ。美しき100を損なう奴に存在価値などない」

「ふざけるな!」

それが村田の最後の言葉だった。


ああ、これで学校も僕1人かー、つまんないな転校しようかな?


「1人じゃないよ」

誰だ?後ろを振り向く

しかし、誰もいなかった。

「言ったよね?その力を君が正しく使えるかテストしてるだけだって」

「は?そんなこと聞いてないし。僕は元々この力を持ってた。それにお前は誰だ、姿を出せ!」

「君がなんと言おうと関係ないよ」

「ふざけるな!」


翌日学校は閉校した。何故かは語られなかった。しかし、そこに疑問を持つものは誰もいなかった。

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