社会のお勉強
最近僕は社会のお勉強をしている。理由は単純である。いままでひたすら魔法の研究ばっかやっていたのだ。この世界について勉強していない。あと貴族の嫡男として社会について知らないのはまずい。というわけでいま家庭教師に教えてもらっているのだ。
まずこの世界には北大陸と南大陸があり、ここは南大陸のアルカディア王国のエルンテハインである。
アルカディア王国の王都はユーバースタッドであり、行政の中心である。その周囲にクラウテルン、キルデンホフ、インゲンフェルスの四大商業都市がある。そしてエルンテハインは穀倉地帯である。
北大陸には4つの国と大きな山脈、森林地帯が存在する。フロンスタット公国、アイゼンシュタット帝国、シュナイトタール皇国、エルデンライヒ神聖国である。とくにエルデンライヒ神聖国はもはや島なので北大陸から外した方がよいのではと思われている。アイゼンシュタット帝国とアルカディア王国は敵対しており、原因はアルカディア王国は温暖でがアイゼンシュタット帝国は山脈、季節風の影響により非常に寒冷であり農作物が取れずアルカディア王国に対し侵攻を計画しているため、北大陸と南大陸を分けるシュテルネンヒンメル・ドゥルヒファート海峡にちなみS.D問題と言われている。エルデンライヒ神聖国は色々ヤバイ国である。いかに政教分離が重要か教えてくれる。フロンスタット公国はアイゼンシュタット帝国よりはマシであるもののやはり寒い。その他北大陸の国は大抵寒い。よって温度の単位が南大陸は水の凝固点から沸点を百分率で表すが、北大陸はアルコールの凝固点から沸点を百分率で表す。つまり北大陸の一部は-117℃ぐらいになるところがある。もちろんアイゼンシュタット帝国の北部である。なおエルデンライヒ神聖国は暖流が流れているため-50℃ぐらいで済んでいる。
要するに、
・アルカディア王国vsアイゼンシュタット帝国
・北大陸=クソ寒い
ということである。
とはいえ北大陸と南大陸の間には山岳地帯や森林地帯が1200Kmにわたって続いているため、森を焼き払い侵攻しようものなら一瞬でバレてしまうためしばらくは安泰である。しかし、近年アイゼンシュタット帝国に貼られている火属性魔法による保温結界が劣化により崩壊しかかっており、非常に緊迫した状況になっている。
また山岳地帯にはエルフ、森林地帯にはドワーフという謎の知的生命体と国家があるらしい。だれもその目で見たことはないが。
南大陸の東側にはたくさんの島がある。そしてこの島たちはそれぞれ独自の文明圏を形成している。唯一とある日本に似た島国と国交がある程度でかなり謎に包まれている。