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1-1 とりあえずいどうしなきゃ

おそくなりました。

このこねちゃうんですもの

「くぁ…」

気が付いたら寝てしまったみたい。

幸い少し汚れはしたけれど、ふかふかの土で筋肉痛にはなってなさそうだ。

ぱしぱしぽふぽふと付いてる汚れを落としていく。

……そうだ、からだ、かわってるんだった…

きのう? ねるまえ? は危なそうだから移動しようとしてて、すぐに力尽きて眠くなっちゃったんだった。

見た目通りの貧弱体力だったのだ。


でも、貧弱体力でもここから移動しないと大変だ。なにせ僕は今水の一滴も持っていないのだから。


ごそごそしてみる。

あ、飴玉二つ出てきた。ふるーつあめ、みかんともも?

みかんのあめの袋を握ってぽんっとして口にいれる。甘い。おいしい。

こんなに美味しかったっけ?


味覚まで見た目通りなのかな。

カリカリ カリカリ。

「むぅ……」

飴玉を割れない。流石に力無さすぎない?


ぽてぽてと。昨日の反省を生かして今までと比べたらびっくりしそうなくらいゆっくりと歩いていく。

ぽてぽて。ぽてぽて。とてとてよりはしっかりとした足取りで、でもあぶなっかしい足取りで。ゆったりまったりとあるいていく。


でもあれ? なんでこの方向歩いているんだっけ? そもそもなんでこんな所にいるのだろう? だんだん頭がぐるぐるんとしてきてしまう。

そもそも僕、なんでこんなところで、こんなちんちくりんな姿でいるのだろうか。

なんでかわからないけれど、何故かこっちに進んだ方が良いと思ってあるく。なんでかわからないけれど、あるいたほうがいいという気持ちだけは凄くあるのだ。


なんか、こわいよね。理由は全くわからないのに、確信だけはあるんだ。


この方向に進めば大丈夫、この方向に進めば助かるよっていう、確信が。

なんていうんだっけ、こういうの?すりこみってやつ? なによりこわいのは僕が、これを普通だと思ってる、思ってたことかもしれない。だって、普通に考えたら森の中で急に「こっちにいけば助かりそう」なんてかんがえないもん。


れいせいになってかんがえると、おそろしい。


けど、なにもまわりわからない僕にとっては、この謎の確信にそっていくしかないわけで。なんか、きもちわるい。


んぁっつぅ


そんなこと考えながら歩いてると、指先をトゲにひっかけてしまった。痛い。

ん。とりあえず舐めながらあるく。

謎の使命感とも言えるその確信にしたがって。


……でもちょっと深い傷かもしれない指先をかばいつつ

こんな遅筆な作者でも良ければ是非、是非評価と感想を!!!

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