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自己紹介

「じゃあ、皆で自己紹介しましょうか? こんなんじゃ、美味しいご飯は食べられないわ。主に、管理番と商人は。せっかく管理番の好きなメニューにしたのに。それは楽しくないでしょう?」


「確かにそれはそうですね」

隊長さんが同意してくれる。昨日から隊長さんとは考え方が合うようだ。

同意してくれる事が多い。


「自己紹介とは言っても、どんな事を言うんです。」

自己紹介の習慣がないのか、管理番が不思議そうに聞いてきた。


「したことない? 自己紹介? 私はこんな人です。自分で皆に話すことよ」

「「「???」」」

私の例え話に三人とも頭がハテナマークだ。


「隊長さん。自己紹介にそうですね、って言ってくれたのに」

さっきの同意に確認を取れば、思っていなかった方に同意してくれていたようだ。

申し訳なさそうに口を開く。


「私は緊張してご飯が美味しくない、というのに同意したんです。それと紹介はだいたい、親しい者が紹介するものですよ。」

「なるほど。そうなるとこの場合、商人と管理番が、隊長さんにお互いを紹介する感じになるのかしら?」

「世間一般的には」

簡潔な返答だ。


「隊長さんは誰に紹介してもらうの?誰もいないわよね?」

「手厳しいですね」

隊長さんは困り顔だ。仕方がない。私は隊長さんの事を知らないし。管理番達の様子を見ると隊長さんと親しい関係には見えない。親しければこんな空気にはなっていないだろうし。


隊長さんは追加で説明してくれる。


「新しい配属の場合は上司や命令者から、対象者に紹介してもらうのが通例です。今回は緊急だったので、省かれてしまいました。」

「納得できる理由ね」


昨日のことは思い出したくない、とまでは言わないが、なかなかにスリリングな1日だった。

そのことを思えば、紹介を省くくらいのことは、ありえるだろう。


「その通例に従えば、隊長さんは上司の団長さんか、宰相にお願いする事になるのかしら? できれば遠慮したいわ。この空気が更に重くなりそうだもの。」

「この状態で団長や宰相が来たら、避けられないでしょうね。因みに団長が来た場合、姫様が用意した料理。私たちの胃袋には入らないことが、確定するでしょう。」


隊長さんの言葉に管理番が反応する。

今日は管理番の好物メニューだ。横から人に取られるのは勘弁してもらいたいのだろう。


「ありがとう。有意義な情報だわ。特に団長さんの食欲に関しては重要ね。管理番にとっても」

管理番の方を見ると照れ臭そうな、恥ずかしそうな表情だ。隊長さんの事で堅くなっていたのに、ご飯の事が気になったのが、恥ずかしいのだろう。


私は隊長さんの話から方法を変更する。

用意した料理が冷めるのはいただけない。ささっと終わらせて美味しくご飯をいただきたい。


「こうしましょう。私が今からいろいろ聞くわ。それに返事をしてくれる?答えたくない事には、返事はしなくてもいいわ。質問は自由よ。誰が聞いても良いし、答える答えないも自由よ」

「なるほど。それなら出来そうです。」


隊長さんは1番に同意する。管理番達は不安げだが、他に方法もないので頷いてくれたようだ。


「管理番や商人は、聞きにくかったら私に聞けば良いわ。」

「「はい。よろしくお願いします」」


「じゃあ。私からね。隊長さん、昨日から気になってたの。お家はどちらなのかしら?」

「昨日から気になっていたんですか?」

頷いて肯定する。私はニコニコした。やじ馬根性で申し訳ないが、許されるなら教えてほしい。


誰もが知っていて、私だけが知らない。そんなことを聞けば、隊長さんも答えやすいだろう。

隊長さんが始めに答えることで、私がやじ馬な質問をすることで、質問しやすい雰囲気になるはずだ。





結論から言おう。

質問コーナーは、概ね感じが良い状態で終わることができた。

そのおかげか、食事はぎこちなさがあったけど、美味しく頂くことができました。


次はもう少し打ち解けて欲しいかな

私の希望で悪いけど



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人質生活から始めるスローライフ2
― 新着の感想 ―
今気がついた…。ちょっと違和感があった正体。ここまでで、誰の名前も出ていないということに。このスタイルでずっといくのかな。
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