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顔合わせ

陛下と久しぶりに会った次の日。

驚くぐらいの犯罪があった翌日だ。

晴れやかな晴天だった。眩しいくらいの光がさしている。


私はお客さんのために、お昼の用意を始めていた。


毎日食事を作っているはずなのに、なんか久しぶりにご飯を作る気がするわ。

昨日の出来事の内容が濃い内容だったからだろう。


私はそんな事を考えながら下拵えを始める。

今日のメニューは、管理番のリクエストに沿った内容だ。

昨日はさんざんハラハラさせ、心配させたお詫びに好きな物を作る約束をしたからだ。


メニューは意外に地味な内容だ。

管理番はヘルシー嗜好。

ご飯・筑前煮・冷奴・酢のもの・お味噌汁・プリン

全体的に和食なのに、プリンだけ違和感があるのは私だけだろう。


今日のお客さんは、管理番・商人・隊長さんの予定だ。

隊長さんを招待した理由は、今後『ざっくばらん』に話してもらうことになったので、商人も呼んで、顔合わせしてもらうつもりなのである。


今後隊長さんは、私の専属護衛になるという。

そうなると確実に商人と会う回数は増えていく。

偶然会ってしまうと驚いて気の毒だから、管理番に頼んで今日、離れに来てもらうことにした。

予定外の事だから商人には申し訳なかったけど、そこは勘弁してもらおう。


まずはプリンを作る。冷やすことも考えて最初に作って保冷庫に入れる。

次は出汁を作る。その間に豆腐の水切りと野菜を切って。

お味噌汁の具材は何にしようか。豆腐は冷奴に使うし。・・・

ワカメ(商人が頑張って見つけてくれている)と玉ねぎにしよう

火がはいると甘くてしんなりとする。けっこう好きな食感だ。完全に私の好みで決めてしまった。

酢のものは変わり種でキュウリとキャベツに決定・・・


そうしている間に出汁が出来上がったので、野菜を炒め筑前煮を作っていく。

無い材料や代替の物を多用しているので、本来の作り方ではないが、美味しく出来上がるのでご満悦になる。自画自賛だ。

少なくともここで出される料理よりは美味しいと自負している。


商人のおかげで食材は増えているし、我慢できずに自作しているものもあるが、それでも足りないものが多い。前の生活がどれだけ恵まれていたか、わかると言うものだ。


「失礼します。管理番と商人が参りました。」

隊長さんが声を掛けてくれる。


侍女達があんなことになったので、王宮から臨時の侍女さん達が昨日は来てくれていた。

今朝は私の身支度を済ませると一度王宮に引き上げている。

何でも宰相から、新しい侍女の選定があるのだそうだ。それが決まってから配属になるらしい。

因みに、この話は隊長さんから聞いた話だ。

なので今離れにいるのは私と隊長さんだけだ。

いや、管理番と商人も来たから4人か


「いらっしゃい」

私は2人を迎え入れる。


「「失礼いたします。」」

入ってきた2人は強張った顔になっている。

やはり隊長さんに対して緊張しているようだ。何時ものにこやかな様子が無い。


「2人ともどうしたの? 隊長さんに緊張しているの?」

「それは、まあ。緊張しないほうが難しいかと」

商人が代表して答えてくれる。


「そんなに?」

私は隊長さんを見上げる。隊長さんはニコニコした様子を崩さないし、詳しいことを話さない。

自分のお家のことは話してくれる様子はなさそうだ。


隊長さんの後は商人達を見る。緊張は取れそうにない。


こんな調子で美味しいご飯を食べれるかな?

私はご飯は美味しく食べたい人だ。

この調子では、『美味しく食べられない』と判断した私は、強制的に自己紹介をさせることにした。

コミュニケーションは最初が肝心だ。

自己紹介をして仲良くなる切っ掛けを作ろう。

そして、美味しくご飯を食べよう。


美味しいご飯を食べるためだ。

全員で自己紹介をしよう(私も含む)


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人質生活から始めるスローライフ2
― 新着の感想 ―
[良い点] 姫様がとても微笑ましくて、にこにこしながら読んでます。 [気になる点] 豆腐あるんですね、この世界…。 以前、鰹節の記載が合った時も同じ脳内突っ込みをしてしまいました。 が、鰹節はインドに…
[気になる点] >>(玉ねぎは根菜だけど最初からあった) 玉ねぎは根菜じゃなくて葉菜です><
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