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初使用 2

私は保冷庫の中から鳥肉を取り出す。お家ご飯の定番、私的には、カレーと同じくらい日本人のソウルフードと思っている、唐揚げを作ろうと決めた。


メニューはご飯、唐揚げ、サラダ、スープである。本当ならお味噌汁が良かったのだが味噌がないのでスープで妥協する。


まずはお米を洗ってお水に浸ける。お水を浸透させないとふっくらとしたご飯に炊き上がらないので絶対に必要な行程だ。土鍋がないのが残念。


次は鳥肉だ。一口大に切ると、生姜、ニンニクに浸ける。残念ながら醤油がないので今回は臭み消しだけを行い、塩味で揚げる予定。

お肉を浸けると今度はスープの用意、唐揚げメインなのでスープは添え物だ。なので簡単にオニオンスープにする。玉ねぎを炒めてスープストック(厨房から分けて貰っている)を入れ味を整える。添え物のスープは簡単で良い。


こちらのコンロは細かい火の調整はできないが、強火、中火、とろ火、くらいの三段階調整はできる仕様になっている。

私はそのコンロにお米を浸水させた鍋を掛ける。火の調整が心配だし、今日は練習もかねて中火ではじめる事にした。

その間に油を温め塩と小麦粉を用意する。片栗粉はない。もしかしたらあるかもしれないけど、今はないので小麦粉だけで揚げていく。 小麦粉に片栗粉を少し混ぜるとカラッとするんだけど、ないものは仕方ない。これからは少しづつ足りないものを探そうと思っている

(醤油とか醤油とかお味噌とかいろいろ)

 

鳥肉に少し水を含ませ塩を振る。

お米の鍋が沸騰してきたのでとろ火に調整、後は少し火にかけるだけだ。

前の生活の時はタイマーのお世話になったが、今はないので今回は勘になる。


唐揚げを揚げていく、換気扇がないので油の音と唐揚げの香ばしい匂いがキッチンに広がっていく。

「いいにおい」

私は深呼吸をしてしまう。唐揚げの匂いを胸いっぱいにして楽しんだ。

記憶を取り戻してから初めて嗅ぐ良い香りだ。


唐揚げを揚げつつご飯の鍋をコンロから下ろし蒸らしに入る。

唐揚げを揚げ終ればご飯が食べられる状態になった

私は自分の顔が緩んでいくのを感じていた。

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人質生活から始めるスローライフ2
― 新着の感想 ―
[一言] ニンニクも生姜もある、スープストックもある調理文化が発達した世界で、技術のある宮廷料理人がどうやったら不味い料理になるにだろうか。姫の料理食わせてスゲーとかいう展開なったドン引きするわ。 異…
[気になる点] 電気も機械も無いのに三段階の火の調整ができるコンロとは? 想像がつかないな。 あと保冷庫とはいえたくさんの食材が詰められてる時点で食べきれずに腐ると思う。 それとも王様の手配で日々新鮮…
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