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ちょっとした楽しみ 2
希望して1番通りやすいのは⑤の乗馬だろう…
淑女の嗜みとして希望すれば大丈夫だと思う。
でも、私の希望としては①の学校か④のキッチンだ。
「どうしよう… 安全を取って乗馬か、ダメもとで1番欲しいものを希望するか…」
私は呟いた。
頭を抱えて考え込む。
二つとも希望して通る方だけにするか… でも、危ない話だ。
下手をしたらどちらとも無くなるし、今後、誕生日プレゼントを貰えない可能性も出てくる。
それは避けたい。
「ん~ どうしよう」
私は決め切れず唸り続けた。
困ってしまうがそれも楽しい。
私の落ち着いた生活にちょっとした楽しみを作ってもらっている
それはそれで楽しいし嬉しい事だ。
私は知らず知らず口元が緩んでいた