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誰にでも好きな人が一人ぐらいはいるでしょ?

作者: 七瀬
掲載日:2021/08/07







僕には好きな女性ひとがいる。

でも? 僕の好きな人とどんな事があっても結ばれる事はないだろう。

何故なら? 僕の好きな女性ひとは、父親の再婚相手だからだ。

僕がまだ、14歳の時に父親が再婚した。

再婚相手は、僕と10歳ほどしか歳が変わらない。

父親とは、随分と歳が離れている。




僕が5歳の時に、母親は病気で亡くなってしまった。

僕には、4歳上の姉がいたが母方の祖父母に引き取られる。

姉は、母親の幼い時にそっくりで祖父母は姉をどうしても

引き取りたかったらしい。

姉を見ていると? まだ母親が生きていると感じるとからと

いう理由だった。

父親は、僕と一緒に姉も引き取りたかったのだが...。

姉は、祖父母に引き取られる事を了承した。

父親も、しぶしぶだが姉の出した答えに納得するしかなかった。





それから9年後、父親は若い女性ひとと再婚する。

今僕は、21歳になった。

初めて僕に、“新しいお母さんだよ”と言われて7年の歳月が流れる。

僕は初めて父親の再婚相手である彼女に会って【恋】をしてしまった。

でも? 思春期の僕を彼女は、本当の息子のように見てくれた。

父親と彼女の間には、子供は産まれる事はなく。

僕が彼女の愛情を一心に受けることとなる。

彼女は僕の、参観日や運動会、諸々学校行事に進んで参加してくれた。

僕の友達には、何度も“ヒト君のお母さんって? 物凄く若いんだね!”

と言われる事が凄く僕は嬉しかった。

やっぱり、若いお母さんはみんなの目を引くし。

美人なお母さんが僕の自慢だった。





・・・でも? 僕が歳を重ねる事に“お母さんというより一人の

女性ひととして見ている事に気づく”

父親から、再婚相手の彼女を奪い取りたい!

僕のお母さんじゃなく、僕の奥さんになってほしい!

そんな事は、口が裂けても言ってはいけない言葉。

僕にも分かっているけど? 女性ひととしてしか見えない

僕のお母さんとどう接すればいいのか分からなくなっていた。

21歳なのに、母親に反抗期じみた事を言ったり。

傷つけたりしてしまう。

僕は、お母さんを忘れる為にも家を出る事を決める。



『ごめん、二人とも少し話いいかな?』

『なんだ! また、お小遣いを増やしてほしいとかか?』

『・・・・・・』

『違うよ、父さん もう21だし、一人でやって行こうと

思ってさ。』

『この家を出るの?』

『ううん。』

『まあ、お前も立派な男になったし! 独り立ちをするなら

それでいいんじゃないか』

『あぁ。』

『ダメよ! もし? 病気や怪我をしても誰も見てくれないのよ

ここに居れば、私が見ててあげれるじゃない!』

『・・・“母さん、親バカなの?”大丈夫だよ。』

『でも、』

『一人息子が、自立して巣立っていくんだ! 笑って見送って

やらないか』

『・・・・・・』

『ごめんね、母さんを困らせるために言ったんじゃないんだよ』

『・・・そ、そうね、』








・・・僕はこうして、一人暮らしを始める。

僕が一人暮らしをし始めると? お母さんが僕の一人暮らしの家に

よく来るようになった。



『ほらほら? 一人暮らしなんかするから、部屋の中が散らかり

ぱなしじゃないの!』

『もういいよ、母さん! それより父さんを一人にしてていいの?』

『いいのよ、お父さんには晩ごはん作ってきてるから』

『・・・でもさ、』

『それとも、お母さんと一緒に居るのが嫌?』

『なんだよ、それ?』

『急になんで、一人暮らしなんかしたいと思ったの?』

『・・・別にいいじゃん、そんなの、』

『お母さん、頻繁にココに来てもいいかしら?』

『勝手にすれば!』

『うん!』






せっかく、実家暮らしをやめて一人暮らしを始めたというのに...。

お母さんは、僕の一人暮らしの家に頻繫に来るようになった。

これなら、離れた意味がないよ。

僕の心の中から出て行ってほしかったのに、なぜだよ母さん。



最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「母さんを母さんと思えなくなるから距離を置いて頭を冷やすんだ」と言えるなら納得してもらえただろうけど言えんわなぁ 向こうとしても子供が出来なかったから余計に我が子として可愛がりたい部分も想像…
感想一覧
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