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今から帰ります!

作者: 檜尾 眞司

この世の中いろいろあります!

人生もいろいろあります!

ライトなホラーで少し現実を忘れられたら!

幸いです。

「今から帰ります」

 と、わたしは奥さんにメッセージを入れた!

 そして返信が返って来た!


「私は今、向かっています!」


「何だ! 意味不明!」

 時刻は午後10時を回っていた。

 いつもこんな感じでは奥さんも、起きてられないから、呆れているのかもしれないと思い電車に乗り込んだ。


 電車は比較的空いていたため、私は座席に座るとついウトウトしてしまった。

 ふと気がつくと電車は止まっている。

 他の乗客も騒ぐでもなく、みんなおとなしく座っている。

 窓の外を見るが暗闇で何も見えない?

「ここはどこだ?」

 いつも乗る電車で、明かりが見えない場所といえば……

「トンネルの中!」

 そうだ、トンネルが結構あるのを思いだした。

 しかし、電車が止まるなんて珍しい。

 なにかが起きる予兆だろうか?

 まさか、異空間へと飛ばされたのか!


 しばらくすると、電車は動き出した!

「信号待ちだったか!」と、少しホッとしてしまったのか動きだすと、またウトウトとしてしまった!


 すると、スマホにメッセージが入ってきたため目が覚めた!

「今、着きました!」

「……?」

 意味がわからない! 迎えにくるにしては、私が着くのにはまだ早い!

「どこに?」

 意味が判らないため返信をしたが、その後の返信は無かった。



 数日後、あのメッセージの意味が分かった。

 奥さんは違う相手にメッセージを送っていた!

 いやいや、ある意味異空間へ思い切り飛ばされゾクっとした気分である!


 そう、お察しの通りだ!


 あの日、私は長期出張で新幹線に乗る前にメッセージを送った!

 たまたま、奥さんいや元奥さんは慌てて支度をし出掛ようとしていたため、メッセージが被って入っている事に気が付かなかったようだ!

 相手先を確認せず……送信!

 その後の結果は想像通りです。


 いやはやなんとも!


 あなたたちはないのかな……間違えた相手に送信って経験?


 そこのあなた、送信前に確認!


 ……送信先!


 ある意味、ホラーです!


 

 


 


実際に経験ある方は、ごめんなさい!

でも、読んで頂きありがとうございます。

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