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何者かの企みの予感
パル達が王都アナタリアの入口に着いた頃、ある場所で何者かはわからないが二人の人間が周り聞こえないぐらいの小声で話をしていた。その二人の内一人がもう一人の人間にパルという人間の事が気になると言い監視とあの計画の邪魔になるようだったら倒せと指示を出していた。その指示を受けた人間はその場所から出て行った。指示をした人間はその場所に残っていたが二人だけの会話を聞いていた人間がいた事に気づいていなかった。
王都アナタリアの城下町を出たパル達はここから少し先にあったアリトリーという町へと行く事にした。アリトリーの町は王都アナタリアの城下町より小さい町だが旅人達が酒場に立ち寄る事が多い為に魔王の情報が何かあるかもしれないと頭の中で少し期待を膨らませながら歩いていると川が見えてきた。川に架かっていた橋を渡ってアリトリーへの道を歩き続けているとパル達はさすがに疲れてきてアリトリーの町まで半分の所で少し休憩を取る事にした。休憩に入るとパルは三人にこれまでの事を聞いてみた。まずはリメリアの話はこうだった。