『絶望を』・・・『死辺詩編の氷の詩集』から
『絶望を』・・・『死辺詩編の氷の詩集』から
㈠
絶望を知っているものだけが、希望を知っているんだよ。
彼女は、結婚や離婚を考えるのと同じように、死を選んだ。
ドライなことさ、純粋がジャンキーになっても、君の容貌には、関係ないしね。
問題は、心の中の美しさだよ、holeが歌っていた様に。
㈡
空は心の美しさを表しているという。
雨が降れば、君は泣いていたし、晴れた日には、君は輝いていた。
何、特別なことなんかないさ。
大衆の中の、ほんの一握りである人間は、本質的には、誰だって孤独と戯れている。
㈢
絶望を知っているものだけが、希望を知っているんだよ。
だから、希望を作った君は、絶望に足を踏み入れて、気軽に世界から消えただけだ。そうだろ?