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07 スピード狂マリカ。

初回飛行実験から二週間。

毎日のようにマリカは飛ぶ。日が暮れてから箒に乗って。



「兄さん」

「おう……毎日熱心だな」

「やっとまともに飛べるんだよ。飛ばなきゃもったいないよ」

「ま、無茶はすんなよ」

「らじゃー!」

ビシッと敬礼をするマリカ。



あれからマリカの服装も随分変わった。

スポーツ自転車用だったヘルメットはすでにかぶっていない。

「風の抵抗がすごい」

との理由からだ。ゴーグルはそのまま。

レギンスはそのままでミニスカートの下にもう一枚、もこもこのドロワーズ?とかいうパンツを着用。

「寒いんだもん」

だとか。

自転車用だった指ぬきグローブがフルグローブになった。

やはり「寒い」との理由から。

ウインドブレーカーはセーラー襟がついた薄手のコートになった。色は白。



「そんなのあるんだ」

「あるんですよ。兄さん」

「しかし……地味に派手だな」

「そう?かわいいでしょ?」



変わったのは服装だけではない。

箒も随分変わった。



まず端末クリスタルが五つに増えた。

箒の先端に付けられた防風魔法発生用。

サドルの下に付けられた飛行制御専用。

同じくサドルの下に念話のブースター用。

箒の後端に付いた周辺警戒用。高高度試験で旅客機とニアミスしそうになって慌てて付けた。

そして、それを統合して運用するメインのセリカ端末。コレはハンドルポストに取り付けられた。



操作もペダル回りがちゃんとしたバイク用パーツになった。

左右に一対。踏んで上昇。つま先で上げて降下。これで降下が自由落下か下向け急降下以外で可能になった。



「私の服装より箒のほうが派手だよねぇ」

「全部必要な装備だからな。いじるなよ」

「わかってるよー」

「今日はどうする?」

「とりあえず、いつものところまでタイムアタック。それから」

腰のポーチからプリントアウトされた地図が出てきた。

「ちょっと塔見てくる」



地図は琵琶湖にある塔の場所だった。

「流石に警察や自衛隊のいるところはだめだろう」

「高高度からちらっと見学するだけだよー?」

「ちらっと見たら帰れよ」

「あいあーい」



「フライトチェック終了。不備なし。準備完了」

セリカが箒とマリカの装備のチェックを済ませる。

「あいよ」

俺はヘッドセットを装着する。

「マリカ、いつでもいいぞ」

「兄さん、ヘッドセットはいらないんじゃない?念話なんだし」

「気にするな。様式美というやつだ」

「男の人の美学はよくわからないなぁ」

「俺は女の子の美的感覚がよく分からん。ちゃんとしたフライトスーツの方が温いぞ?」

「可愛くないんだもん」

まぁ、どう見ても作業用のツナギだしな。



そんな事を言いながらも慣れた手付きで安全ベルトを接続する。

「いっくよー」

「あいよー」

気の抜けた掛け声とともに俺はベランダのサッシを開く。

最初と違って発進は室内から。

「周辺に人影なし。発進可能」

セリカの周辺確認完了の声。ベランダの縁に取り付けられた全天カメラの映像を確認している。



ふわっと箒スタンドから離床する箒。

マリカは姿勢を前かがみにして上下の厚みを殺す。

「いってきまーす」

す、が言い終わらない間に前進レバーを握り込むマリカ。

キュッと飛び出していく箒。すでに操縦はなれたものでベランダに当たる素振りも見せない。

ベランダから外に出るやいなや、つま先で左のペダルを下降方向へ上げる、右のペダルを上昇へ踏む。

クリンと先端を上に向けて急上昇。



「おー、はやいはやい」

「毎秒一〇メートルで上昇中」

「また早くなってるな」

なんとなく飛行機の上昇率をググる先生に聞いてみる。

「ゼロ戦初期型よりちょっと遅いくらいだな」

「大戦機と同等なら現在の並みの民間機では追いつけないでしょうね」

「ナニと戦う気だあいつは」



「高度六〇〇〇メートルへ到達。九分三〇秒です」

「マリカ、どうだ?」

「さむい、あいかわらず」

「そこまで上がらなくてもいいと思うんだけどな」

「一〇〇メートル程度ではビルや鉄塔に当たる可能性が高いです」

「そらそうだが」

高高度試験の時に酸欠になるなぁと思ってたら、イルマが水中呼吸用の魔法を提案してきた。

これは体全体に薄い膜状に展開するもので常時発動させている。酸欠の心配はなくなったが、この魔法は対圧力と酸素供給は対応するが、温度まではカバーしないらしく相変わらず高空は寒いようだ。

耐圧酸素クリスタルはペンダントにして下げている。右手首にはパラシュート代わりのクリスタル。

左手首にはバイタル確認用の時計付き心拍計。だんだん装備品が増えてきたな。



「んじゃ、いっくよー」

マリカは四〇〇〇メートルまで降りて、タイムアタックを開始した。

例の廃団地までは直線で約六〇キロ。最初の暴走時の時速二五〇キロなら一五分ほど、だが。

「現在、時速三五〇キロ。到着予想六分」

「あいつがこんなにスピード狂だとは思わなかった……」

『予想外ですね』

「イルマはついて行かなくよかったのか?」



操縦になれるまではイルマがくっついていたんだが、タイムアタックをするようになってからは、俺達と一緒に待機している。

『いや、まぁ、あのスピードは結構クルものがありますよ』

だろうな。





「とうちゃーく!何分?」

「五分四五秒です」

「よし!ちょっと早くなってる」

「まーりーかー」

「はーい。ナニ?兄さん」

「ちょーっと飛ばし過ぎじゃないかい?」

「えー、いいじゃんテストなんだし」

「誰も新幹線並みに飛ばせとは言うとらんわ!」

「……えへ」



ゆるゆると降下する映像がワイドモニタに映し出されている。

近づく屋上。

ん?なんかあるな。

「マリカ、停止。屋上になにかある」

「うん、今確認してる」

映像はゆっくりと屋上に近づく。高度は一〇〇メートル。



「屋上にでっかい穴?が空いてるようにみえるんだけど……」

モニタに映る映像でも穴が確認できた。

「ゆっくり近づいてみてみ」

「あい」

「なにかあったら、すぐに離脱できるようにな」

「あいあい」



マリカはタイムアタックとは逆に慎重に降下する。

「屋上まで二〇メートルです」

セリカが相対距離を報告してくる。

「肉眼で何か見えるか?」

「んー、穴だね」

穴の直径は三メートル位だろうか。結構大きい。



『何か落ちてきたんでしょうか?』

イルマが首をひねる。

「こんな所で何が落ちてくるって」

『隕石とか?』

「穴の直径から推測できるサイズの巨大隕石落下の報告は有りません」

「だとさ」

『むー』



「もうちょっと近づいてみる」

「ライト出しとけよ」

「あい」

マリカは腰のポーチから小さなLEDライトを出して構えるのがモニタに映る。



「そーっと」

「声に出したら隠密行動にならないじゃないか」

「気分よ」

「屋上まで一メートル」

「マリカ、着地はしないでそのまま近づいてみ」

「あい」



ゆっくりと近づく飛行箒。穴の縁まで進んで止まる。

「右手でライトつけてみてくれ」

「なんで右手指定?」

「左手は後進レバーを構えるんだ」

「あ、りょうかい」

俺の意図が分かったからか右手でライトを構えてスイッチを入れる。



「……なにこれ?」

「西洋鎧……に見える、けど、デカイな」

モニタに映る穴の底、どう見てもそれは西洋のフルプレート鎧だった。

だがサイズが相当でかい。

「画像から測定できた目測値ですが、ヒト型だと仮定すれば、全高が六メートルを超えています」

セリカの画像測定からおおよそ全高六メートル全幅二メートル五〇の巨人サイズだった。

「……なんじゃこりゃ……」

『んー?』

イルマが唸る。

『マリカさん。鎧の顔の辺りを照らしてくれませんか?』

「あいあい」

パッと鎧の兜が映る。いわゆるフルプレートより首が太く肩が大きい。

『んー、これ動甲冑ですね』

「はい?」

『以前言ってた、私の世界の精霊回路を積んだ魔法鎧です。中に騎士……搭乗者が居るはずです』

「なるほど、電気騎士ですね?」

「ちげぇーよ。サイズ的にはレイバーだ、ってなんでセリカがそんなもん知ってんだ?」

「ネット学習です」





『……なんだか余裕ですね』

「別に余裕があるわけじゃないが、アニメや漫画では巨大ロボはデフォルトだしな」

「そうそう、よくあるよくある……って、兄さんどうすんのこれ?」

「……どうすっかなぁ……」

「見なかったことにしましょうか」

セリカが実に人間臭い冗談をいう。



「そうしたいがそういうわけにもいかんだろ。マリカ、予備のクリスタルを置いて一度帰ってきてくれ」

「ん、クリスタルなにするの?」

「イルマを連れてもう一度そこへ行ってもらうかと思うんだが、その間に動かれてもかなわんから、モニター用。セリカ」

「はい。予備クリスタルを映像モードにします」

「直置きでいい?」

「穴の鎧が見えるように縁のギリギリにおいてくれ」

「ん、置いた」

ワイドモニタが左右に二分割されて同じような映像が映しだされた。箒の映像と予備の映像だ。



「よし、一旦帰ってきてくれ」

「はーい」

言うが早いか、箒映像がギュンと流れた。

……またとばしてるな。



それから六分後。

「マリカさんが上空到達。周辺に人影なし」

「着陸よーい」

マリカの声がインカムで聞こえる。俺はベランダのサッシを開け待機。

「アレスティングクッションよーし」

「着陸しまーす」

す、のあたりで窓からマリカがほうきに乗ったまま飛び込んできた。

窓の対面に大きなスポンジクッションが立てられている。そこへ箒の先端が当たる。わずかに揺れるクッション。いまだにこのクッションが効果を発揮したことはない。マリカの操縦すげぇ。



「ナイスランディング」

「ただいま、セリカさん」

『おかえりなさい。もう一度いけますか?』

「余裕!」

「ま、セリカのチェックとかが済むまで休憩な」

「はーい」

ぐてっと床のクッションにもたれるマリカ。元気そうでもやはり疲れはでるらしい。

「ま、三〇〇キロで飛んだら疲れるわな」

「時間的にはちょっとなんだけどねぇ」

用意してあった暖かいミルクをだす。

「ありがと、兄さん」

両足を放り出して、グローブと上着を脱いで一息つく様子が小動物じみてて可愛い。



「で、セリカ、あっちの動きは?」

「変化なし」

『クリスタル越しに念話できませんかね?』

「現時点では反応なしです」

『むー。やはり現地に行かないとですねぇ』

「イルマ。一応、アレの詳細聞いていいか?」



『はい。とは言っても専門ではないので詳しくは分かりませんが。正式名称が『魔導甲冑』通称『動甲冑』とか『スピリットメイル』とか。敵方では『スピリタルプーパ』と呼ぶことも有ります。精霊回路を搭載し、搭乗者たる騎士と一体化することで作動します。色々制限はありますが、精霊が最適化することにより魔法の効果が倍から数倍に強力になります。アルビオン王国では騎士団に魔導甲冑部隊が有りました。というか私のいた時代の主戦力です』



ようするに魔法で動くパワードスーツかレ◯バーだな。構造的には電気騎士の方が近そうだけど。

「で、ほっといていいもの?」

『だめでしょうね。見つかれば大騒ぎじゃすみませんよ』

「だなぁ……セリカ」

「はい」

「どうすっかね?」

「取りあえず搭乗者とコンタクトをとることが先決かと」

「居なかったら?」

「バラして隠蔽が一番かと思われます」

「だよねぇ」



「兄さん」

「お、いけるか?」

「うん。イルマさん連れて行けばいいの?」

「あぁ頼む。一応搭乗者が居ないか確認だけでいいから」

「はーい」



「んじゃ、いってきまーす」

マリカはイルマを肩に載せて再出発した。

「イルマが落ちるからゆっくりな」

「あいあい」

念話から聞こえる声はややハイだ。なんだろう、フライング・ハイとかが有るのだろうか。



高度三〇〇メートル辺りを高速道路の車より少し早い時速一二〇キロで飛ぶマリカ。

「おそい。とばしていい?」

『やめてください。死んでしまいます』

冗談みたいな会話が聞こえる。

いつもなら一〇分掛からずの場所へ三〇分懸けて到着。



「とーちゃーく」

廃団地。穴の上空一メートル辺りで滞空するマリカ。

『魔導甲冑の騎士よ!聞こえますか!私はアルビオン王国第二魔法宮第三研究室所属、イルマ・スティングレイ!応答してください!』

肩に乗ったイルマが念話で呼びかける。だが応答はない。



「おーい!だれかいませんかー!……んー……もしかしてお留守?」

マリカがコテンと首をひねる。

『これ、マナ切れで休止状態ですね。無人で転移してきたとも考えられますが、次元転移には必ず魂があるものが必要なはずなんですけど』

マリカの肉声でも念話の呼びかけにも反応しない巨大鎧。

『あ、精霊回路に直接呼びかければ、いけるかも?』

イルマが再び巨大鎧に念話を使う。

『接続。A2M3R、イルマ・スティングレイ。精霊回路強制起動』

謎のアクセスコードが唱えられた。

「なんだ?」

『精霊回路の強制起動コードです。私の所属と名前で無理やり起動させました。ホントはメンテナンス用なんですけど』

「いきなり動いたりするのか?」

『いえ、起動させたのは精霊回路だけですから。第一マナ切れで胴体は動かせないはずです。あ、起動しましたね』

モニタ画面を見ると薄っすらと鎧の目のあたりに赤い光が見える。

『俺を呼んだか?』

『緊急事態により魔法士官権限で強制起動しました。所属・官・姓名・認識番号を』

『あんた何言ってんだ?俺は気絶してたのか?ここはどこだ?』

そう呟きながら巨大鎧は起き上がろうと頭を上げた。

『え、どうして動けるんですか?!』

「マリカ!上昇離脱!」



ガン!と両ペダルを踏み込むマリカ。ギュンと全力で上昇する箒。

『お前……何者だ?』

寸前までマリカのいた辺りへ手を伸ばして空を切った鎧。

「セリカ、俺の音声をあっちで出せるか?」

「……可能です……どうぞ」

「鎧の搭乗者に告げる。ここは足場が悪い。すぐに動作を止めて降りてこい」

『あ?なんでガキから男の声が……あぁ、中継念話か。わかったわかった、すぐに降りる。ハッチを開けるから撃たんでくれ』

ゆっくり鎧の両手が屋上に置かれる。胸鎧がブシュっと蒸気を出しながら持ち上がった。

「マリカ、先端の防風陣を相手に向けておけ。一発位は防げる」

「了解」

マリカの返事がしっかりしてる。やはりこの状況に緊張してるのだろうか。

蒸気が収まり、ゆっくりと上方向に開く胸鎧。

内側のもう一枚の観音開きのドアが音もなく開く。

『これでいいか?……どういうこった?』

「マリカ、コクピットを照らしてくれ」

ライトがコクピットを照らす。そこには誰も居なかった。チカチカと何かのインジケーターのように光るものがいくつか見えるだけだ。

「おい、搭乗者はどこに居る?」

『ちょっとまってくれ。今、オレは確かにハッチを開けたのに、なぜ、オレの胸が開くんだ?』

「すまん、なんだって?」

どうも相手も混乱してるようだ。言ってることがよくわからない。



『オレは!搭乗ハッチを開いた!だが!開いたのはオレの胸鎧だ!どうなってる?!』

「わからん。とりあえずそのまま動くな」

『わ、わかった』

「マリカ、ゆっくりコクピットの中を見せてくれ」

「了解」

モニタ画面にコクピットの中が映る。確かに誰もいない。シートの後ろとかに隠れてるのかと思ったが、座席らしきものは乗馬の鞍みたいなシートが有るだけ。

「隠れられそうなところはないな」

『だから……隠れているのではなく』

「だまれ」

『はい』

モニタに映るのは無人のコクピット。自身がこの巨大鎧だと言う何者か。

「ひとまず話を聞こうか」

『その前にハッチを閉じていいか?落ち着かない』

「……いいだろう」

なんか偉そうだな俺。



グーっと低い音を立ててハッチが閉じる。胸鎧も下がる。

「ねぇ、お名前は?」

マリカが箒に乗ったまま声をかける。

『あ、ああ。オレはエイジ。エイジ・オーギュスト。アルビオン王国、第五騎士団、遊撃隊、隊長だ……だった、かな』

「エイジさん、だね。よろしく。私はマリカ。斉藤茉莉花。今は魔法少女です!」

言いきったよ。魔法少女。



「で、何であんなとこに落っこちてたんだ?」

『わからん。オレは王からの勅命を受け、ある人物を探していた。捕縛するのが使命だったんだが、道中不審な魔術師に絡まれてな。戦闘になった』

「ほう?魔法でここへ飛ばされたのか?」

『正確には、たまたまそいつが逃げ込んだ古代遺跡が、そいつの魔術が引き金になって、発動した……らしい』

「なるほどな。お前さんは意図してここへ落ちてきたのではない。と」

『その通り』

「行き場もない?」

『無いな。ここがどこかもわかっていない』

「わかった。てっきり「塔」から溢れてきたのかと思ったんだが、見当違いだったようだ。疑ってすまん」

俺は見えないだろうがモニタに頭を下げる。

『いや、オレも混乱してた。脅かして悪かったな、お嬢ちゃん』

「マリカ」

『え』

「お嬢ちゃんじゃなくて、マ、リ、カ」

『お、おお、すまん、マリカ』



**

「で、エイジはこれからどうすんだ?」

『どうするかねぇ』

エイジこと、全高六メートルの魔導甲冑は、屋上に開いた穴の中から上半身だけ出して穴にもたれている。体勢だけ見れば露天風呂の客だな。

『任務がどうなったとか、僚機がどうなったかとかは気になるが、異世界じゃ心配のしようがないわな』



『ですが、その魔導甲冑は作動にはマナ流体が大量に必要だとマニュアルで読んだことがあります。その辺りはアテがあるのですか?』

イルマが箒から降りて甲冑の正面に立つ。

『異世界でメンテナンスのアテなんか有るもんか』

だろうな。

「エイジ、ひとまず俺の庇護下に入らないか?」

『本気で言ってる?』

「マジ」

「兄さん?」

『……わかった。この体では世話になるしかなさそうだ。お任せする』

「おぅ、飯の心配はいらんよ」



こうしてまた変な仲間が増えた。

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