現実世界 2話
だ、題名間違えてた…
『俺とクラスメイドのクラスメイト』だ。間違えてた『俺とクラスメイドとクラスメイト』じゃあ、普通のクラスメイトが友もしくはヒロインになってしまう!
と言うことで題名間違えてたので変えました。
午前の授業が終わり、俺は弁当…と言ってもコンビニの弁当なのだが、を持ち教室を出て屋上へ行く。
この学校は屋上の出入りを禁止していない。
だが生徒はある理由で昼休みは屋上に出入りすることは無いので、俺は屋上で、のんびりとコンビニ弁当を食べている。
「うぅ!今日もここは寒いなぁ!毛布毛布!」
俺は弁当と一緒に持ってきていた小さい毛布を自分に被せて身体をあっためる。
そう、生徒が昼休みに来ない理由はこれだ。
なぜかこの屋上は昼休みの時だけ異常に寒いのだ。
「はぁ、誰か友達が欲しいなぁ…かと言ってあの人達じゃなぁ………はっきり言ってストレスが溜まるだけだしなぁ…」
弁当を食べながらイヤホンを付け、スマホで音楽を聴いている、するとイヤホンから『ピコん!』と音がなる。
「んー…母親か。」
金ゲット、しかも大金。送っといた。家買ったわ豪邸、住所これね。
〜〜〜ー〜〜〜〜ー〜〜〜〜
帰るところ間違えないで帰ってきてね。まぁ私は家にいないけどね?
それで買ったという豪邸に付いた訳だが……豪邸というか…城じゃん……城じゃん…
「てか、日本に城なんてあるのか……ないと思ってたわ」
まぁ、新しい家の…城の前で突っ立っているわけにもいかず、中に入る。
「広いな。」
とにかく広かった。だがこんなにも広いのに不思議な事にホコリもなく新築の様な綺麗な内装になっていた。
「ちゃんと使ってなくても綺麗にされてるんだなぁ。」
その後一通り部屋をまわり、何処がどうなっているのかとかを何となく把握する。
1階の端の部屋にはいつ運んだのか、朝には元の家にあったはずの家具と、この城にピッタリの特大ベッドが置いてあった。
キッチンに俺は向かい…いや、調理場と言った方がしっかり来るか。改め調理場に俺は向かい、これまた特大の冷蔵庫を『バカっ!』と開ける。
「寿司か………」
中にはいかにも出前で買ったという見た目の皿に綺麗に握られた寿司が数種類並べられていた。
部屋に持って帰り、一人で…いや、今までも一人だったのだが、このいつもより五倍近い部屋で食べる夕飯は少し寂しい気がした。
朝目が覚め、少し内装に迷いながらも学校へと、行こうと家を出る。
すると、女の子がいた。
目の前に立つ女の子はメイド服を着ており、お城でメイド長でもしてそうな雰囲気を出していた。
「おはようございます刹那様。本日から刹那様の奴隷兼メイドとして仕わせていただきます。冥夜華奈です。今後宜しくお願いします。」
「………」
バタンと開けた扉を閉める。そしてまた扉を開ける。
「おはようございます。どうかいたしましたか?刹那様。」
「あー、もしかして俺の母親が言っていたのって君?」
そう、実は昨日のあの後もう一度母親からメールが届いていたのだ。内容は…
あー、それと!メイド!メイド!メイドを買ったわよ!雇ったじゃなくて買ったわよ!いわゆる奴隷!奴隷!し・か・も!び・しょ・う・じょ!!!明日そっちに行くから!因みに刹那がご主人様になる様に買い取ったから!
よろしくね!
という訳だ。
「はい。刹那様のお母様に私はご購入してもらいました冥夜でございます。もう知っていると思いますが、私の所有者は刹那様となっております。ですのでこれから宜しくお願いします。」
「あぁ、宜しく?」
こうして俺とクラスメイドの楽しい生活が始まるのであった。