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軽快コメディシリーズ

ほうきとちりとりはセットではない!




 昔々ある所に、はく のが得意な ほうきと、すくう のが好きな ちりとりがいました。

 今日は掃除用具の合コンで、2人のお目当てはキメの細かい化学スポンジ(商品名的な事情により匿名希望)でした。

 居酒屋でワイワイと、タワシやブラシ、雑巾が歌ったり踊ったりと。賑やかに騒いでいます。モップはヒップ・ホップを、洗剤はシャボン玉を披露。店の営業妨害もいいとこです。


 それから、ひとしきり騒いだ後……。メンバーは各々、店を出て帰りかけて行きました。


 読者の約9割の予想通り、ほうきは飲みすぎで道端でゲエゲエと胃物をはいてしまいました。それはもう、すっきりと思いきり、これでもかと、はきました!

 一緒にいた化学スポンジは、そのあまりにも情けない姿にあきれ、可哀相な、ほうきのどっかの背中をさすってあげました。なんとそれがきっかけで、ほうきと化学スポンジは、めでたくお付き合いをする事となったのです!


 その事態の一部始終を見ていた ちりとりは後日、ひとりでぶらり、と、ある高級中華料理店に入りました。


「ふ……これが自分流の失恋の癒しなのさ……」

と、もしも他人に聞かれたらこっぱずかしい一人言を言いながら、高級料理をじゃんじゃかと注文しました。フカヒレ、北京ダック、スッポン……。調子にのって、じゃんじゃかじゃんと、食べまくりです。


 そしてシメに、ツバメの巣のスープを頂きました。ちりとりは、大満足の笑みを周りがひくくらい浮かべて ぺろりと平らげました。




「すくう」のが好きな ちりとり ですから……。



《END》




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― 新着の感想 ―
[一言]  私のところで感想を頂き、そのお礼にと思って読んだのですが、……スミマセン。私、ゆずみかんさんの作風、大好きかも。  ほうきの方のネタは、実は最後のオチを読んで、はじめに戻って気付きました。…
[一言] アイデアつうか、人によっちゃ下らない話なんだが俺好きかも。 だが、もうちっと小ネタが欲しいかな〜
[一言] 初めまして、思うが侭に評価させていただきます。 とんちですね。私はとんち大好きです! ほうきまではよかったのですが、さすがに「すくう」はちょっと苦しく感じました。 とんちはどこまでネタを詰め…
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