6
私は驚異の回復力を見せ、めきめきと良くなっていった。段々と以前の私と馴染んだおかげで思い出す事があった。確かに私は昔から魔力はあったが使えなかった。しかし目覚めた時には使えるようになっていた。風属性だ。
皆には驚かれたが何か夢の中で使えるようになってやってみたら使えたと曖昧にごまして納得してもらえた。風を使い物を動かしたりできる。氷の花びらを舞いさす事はできないが嬉しかった。魔法が使える事でルイ様と繋がっている気がする。
しばらく療養し王都に戻る日が来た。両親は私を心配して卒業も決まってる事だし、もう家にいれば良いと言ってくれたが断った。私は何とかして魔術師団で働きたくて、近く試験があると知ったので戻りたかった。ルイ様が居なくても近くにいる気になる。そう思った私は合格を固く決意した。
王都に戻り試験の手続きをし、当日に向け勉強をした。事務官になって補佐する人になりたい。働きすぎで泣き虫のルイ様を助けてあげられる人になりたかった。それは叶わない夢だがオーバーワークの無い職場を目指して整えていきたい。それが巡り巡っていつかルイ様の役に立つといいな。
試験当日、王立設備の中にある魔術師団の塔に向かい試験を受ける。魔術師団は見目麗しい人が多いし、格好良く憧れの職場なので受験者数も多い。こんな倍率じゃ駄目かもしれない。
試験が終わり落ち込みながら塔の中を歩いていると、歴代の魔術師団長の肖像画が飾ってあり何代か前の方がルイ様の面影があった。同じ公爵家の血筋なのかな。公爵名聞いておけば良かった。いつかルイ様もここに並ぶのかな。私は今回駄目だったらまた受験しようと心に決め帰路についた。
数日立ち郵送で結果が届いた。緊張する。郵便物を前に正座し、合格してますようにと祈る。開けるか…しばらく寝かすか。緊張で開けられない。その瞬間緊張するから一緒に見届けて欲しいとお願いし同席していたステフが封筒を持ち開けた。
「ちょっと!まだ心の準備が!」
「アメリアはいつまで経っても開けないでしょ。感謝して欲しいくらいだわ。」
はいっと渡してきた。中を早く見せてと催促される。恐る恐る開くと合格の文字。はぁぁと気が抜ける。
「アメリアおめでとう!良い人を捕まえたらその仲間を紹介するのよ!」
「ありがとう!もうステフったら。私は働きにいくのよ。」
お互い笑い合い良かったねて言ってくれる。ステフがいてくれて良かった。1人じゃまだまだ開けれなかった。
お祝いにケーキ食べに行こうとなり2人で出かけた。卒業するのが少し寂しいな。




