最終話 なんやかんやで大団円!
すっぽん仙人の濃厚すぎるマッサージ修行(と、いたずらへのツッコミ)に耐え抜いた空悟孫は、いつの間にか、精神と肉体の限界を超越していた。
「……なんだろう。腰の痛みと、嫁がエロじじいに弄ばれる屈辱を同時に味わい続けた結果……俺、なんか目覚めた気がする」
その時、空がどす黒い紫色に染まり、暗雲から巨大な玉座が降りてきた。 そこに座るのは、全宇宙を「生乾き臭」と「期限切れの牛乳」で支配しようとする、超魔王ヒコロウであった!
「フフフ……よく来たな、空悟孫。だが、龍の玉はあと一個足りないようだな!」
「……いや、あるぞ。なんやかんやで、さっきの修行の合間に数子が拾ってた」
「えっ、いつの間に!?」
数子がポケットから、テカテカに光る(すっぽんオイル塗れの)77個目の玉を取り出した。
「なんやかんやで、これですべて揃ったわ! 出てこい、神龍!」
77個の玉が激しく発光し、天を衝くほどの巨大な龍が現れた。 ……が、数が多すぎるせいで、龍の体には「77」という背番号がついており、どこかマラソン大会のランナーのような趣がある。
「願いを言え……。なんやかんやで、一個だけ叶えてやる……」
「神龍! ヒコロウを、なんやかんやで倒してくれ!!」
神龍が「えっ、丸投げ?」という顔をしたが、なんやかんやで目が光り、ヒコロウは一瞬で「ただの美味しいコロッケ」に姿を変えられた。
「……勝った。なんやかんやで、世界に平和が戻ったぞ!」
「旦那様ぁ! 素敵だわ! さぁ、新婚生活の始まりよ!」
「ああっ、パイパイ! 抱きつくと……なんやかんやで、まだ腰が痛いんだってば!」
こうして、77個の玉を巡る壮絶(?)な旅は、なんやかんやで幕を閉じたのである。
(完)
後書き(担当:ターベジ)
「なんやかんや」で終わらせるなぁぁぁぁあああああああ!!!!
貴様ら!! ふざけるのも大概にしろ!! 俺様の出番は!? 俺様が「超ベジタリアン」になって、レタスのオーラを纏って乱入する見せ場はどうしたんだ!!
「なんやかんやでヒコロウを倒した」だと!? 魔王の威厳もクソもないだろうが! 最後にコロッケにされる魔王の気持ちを考えたことがあるのか!? しかも結局、空悟孫は最後まで嫁に尻に敷かれたままだし、数子はちゃっかり玉を見つけてるし……。
……はぁ。もういい。 俺様は決めたぞ。これから「はるか未来」まで一人で修行して、別の小説で主役を張ってやるからな! そこでは「なんやかんや」などという魔法の言葉は一切禁止だ!!
おい作者! 次に俺様を書く時は、もっとこう……ドラマチックに、筋肉の躍動感溢れる描写で、いたずらシーンは控えめに……いや、いたずらシーンは多少あってもいいが、俺様が主役でやらせろ!!
……ふん。まぁ、空悟孫。 とりあえず、77個も玉を運んだその腰、大事にしろよ。 さらばだ、ゴミ共め!!




