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第4話 吸い込め! 鼻の怪物ブータン

「うわあああ! 全身ベタベタだぁ! 砂がくっついて、重さが三倍になったぞ!!」


牛乳魔王の練乳攻撃によって、空悟孫くうごそんはもはや動くサンドバッグ状態。 そこへ追い打ちをかけるように、奇妙な足音が近づいてきた。


ブヒッ、ブヒヒヒッ!


「あら、パパ! また変なのが来たわよ!」


娘のパイパイが指差した先には、ピンク色の丸っこい体に、不自然なほど巨大な「鼻」を持った男が立っていた。


「俺様はブータン! この砂漠に落ちているものは、砂一粒から龍の玉まで、全部俺様の鼻が吸い込んでやるブー!」


「な、なんだって!? あの鼻、扇風機の強風モードより強そうだぞ!」


悟孫が戦慄する間もなく、ブータンはその巨大な鼻の穴を大きく広げた。


「食らえ! 奥義・鼻穴ブラックホール!!」


ゴオオオオオオオオッ!!!


凄まじい吸引力が荒野を襲う。 それはまさにダイソンの掃除機も真っ青の威力。


「きゃああっ! 私のスカートがっ、スカートが吸われるぅ!」


パイパイが悲鳴を上げ、牛乳魔王も巨体を揺らして踏ん張っている。


「ぐ、ぐわあああ! 俺の風呂敷が……! せっかく集めた15個の玉が、一個ずつ吸い出されていくぅ!!」


ポポポポポンッ!! と、小気味よい音を立てて風呂敷から飛び出す龍の玉。 ブータンの鼻の穴は、ボウリングの玉サイズの龍の玉を、まるでタピオカを吸うかのように次々と飲み込んでいく!


「ブヒヒッ! 吸引力は伊達じゃないブー! まとめて俺の胃袋にコンプリートだブー!」


「待てよ! それ集めるの、めちゃくちゃ腰に負担がかかるんだぞ! 返せよ!!」


悟孫は如意棒を地面に突き刺して耐えるが、ベタベタのせいで踏ん張りがきかない!


「ああっ! 最後の一個も吸われちゃうわよ、悟孫くん!」


数子が叫ぶ。 16個目を集めるどころか、全財産を鼻に奪われる未曾有の危機! 空悟孫、この絶望的な鼻の穴にどう立ち向かう!?


(つづく!)

後書き(担当:ターベジ)

……おい、ちょっと待て。 俺様の出番は「はるか未来」だと!? 貴様、作者! 俺様を何だと思っている! エリート戦士だぞ! 補欠の補欠みたいな扱いをしおって!!


しかもなんだ、あのブータンとかいう豚は! 鼻で玉を吸い込むだと!? 汚ねぇだろうが! そんな鼻水まみれの玉、後から回収する身にもなってみろ! 衛生管理はどうなっているんだ!


空悟孫! 貴様も貴様だ! 女の子のスカートの心配をしてるパイパイを鼻の下伸ばして見てるんじゃない! いいか、俺様が出るその日まで、せいぜいそのブタに鼻で笑われておくんだな!


……くっ、次回のタイトルに俺の名前が入っていなかったら、この後書きのコーナーを爆破してやるからな! 覚えておけよ!!

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