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第3話 恐怖の白濁! 牛乳魔王と娘パイパイ

「あった……! 15個目、見つけたぞ……!」


砂漠を必死に掘り返し、ようやく紛失しかけた龍の玉を回収した悟孫。 しかし、安堵したのも束の間。空が急に、真っ白な霧に包まれた。


「ちょっと、何この霧!? 湿気がすごすぎて、私の髪がうねるじゃない!!」


数子が文句を垂れる中、霧の向こうから巨大な影が現れた。 それは、巨大な牛の角が生えた鎧を纏い、マントを翻す大男だった。


「モー……。よくぞここまで来たな、若造よ」


「だ、誰だ!? 牛の化け物か!?」


「失礼な。我こそは、この地を支配する牛乳魔王である! そして、こちらが我が娘の……」


魔王の脇から、チャイナドレスに身を包み、お団子頭に結った美少女がひょいと顔を出した。


「こんにちは! パイパイだよ! よろしくね!」


「パイ……えっ、なんて?」


「パイパイよ! 名前を呼ぶときは、しっかり二回言いなさいよね!」


パイパイはそう言うと、手にした扇子をバサリと広げた。


「あんたたちが持ってるその重そうな玉、全部置いていきなさい。パパのカルシウム不足を補うために、龍の玉が必要なのよ!」


「カルシウム!? 龍の玉にそんな栄養素ねぇよ!!」


悟孫は如意棒を構えるが、牛乳魔王が大きな口を開けた。


「無駄だ。我が奥義を食らうがいい。『超濃縮・特選ミルクキャノン』!!」


魔王の口から、凄まじい勢いで真っ白な液体が射出された!


「わっ、冷たっ! しかもこれ……なんか甘いぞ! 練乳か!?」


「ふふふ、それはただのミルクじゃないわ。一度浴びたら最後、全身がベタベタになって、砂漠の砂が全部くっついて重くなるのよ!」


パイパイの言葉通り、悟孫の道着に砂が吸着し、ただでさえ重い龍の玉の重力と相まって、一歩も動けなくなっていく。


「くっ……動けねぇ……! 腰が……俺の腰が折れる……!!」


「とどめよパパ! あの風呂敷包みを奪っちゃって!」


絶体絶命の空悟孫! 16個目の玉を手にする前に、プロテインの材料にされてしまうのか!?


(つづく!)



後書き(担当:ターベジ)

……おい。おい作者、ふざけるな。 「牛乳魔王」だと? 「パイパイ」だと?


貴様、完全に俺様を馬鹿にしているだろう! そんな美味しそうな名前の連中に、あの空悟孫が苦戦しているのを見ているだけで、俺様のこめかみの血管が破裂しそうだ!


特にあのパイパイとかいう娘、あざとい……あざとすぎるぞ! あんな可愛い……いや、小癪な娘にデレデレしおって! 貴様は玉を集めるのが目的か、それとも合コンをするのが目的か!?


ええい、もう我慢ならん! 次回こそ、次回こそはこの俺様が戦場に降り立ち、牛乳だろうが練乳だろうが、全て飲み干して、賞味期限切れにしてやるからな!


おい空悟孫! ベタベタしている暇があったら、さっさと風呂敷を担ぎ直せ! 俺様がお前の腰を粉砕するまでは、その玉、誰にも渡すなよ!!

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