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未練たらたら悪役令嬢は返り咲きたい~略奪だなんて言わせませんわ!~  作者: きさきなのは


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5/8

5.

――婚約破棄から数日。

 ロイス・ルーデンベルクは書斎で机に肘をつき、無意味にペンを回していた。




 「あーー...終わ、っちまった...」




呟く声は、夜の静寂に吸い込まれていく。


家族を守るため、嘘をついた。


「嫌いだ」と言った。


 だが、胸の奥では、どうしても彼女を忘れられない。





 そして、視界の端には――新しい婚約者、ルゼリア公爵家の令嬢が立っていた。



「ロイス様、最近お元気そうで何よりですわ」



 微笑むルゼリアは、まるで春風のように穏やかで、華やかで。



(……お前じゃない。シャルムの代わりには、絶対になれない)




「―それもこれも全部、シャルム様が悪いのよ。

 私の大切なクロードまで全部奪っちゃったんだから」



ロイスは内心激しく動揺する。



「だからね、私も決めたの。あの子の大切なものを一つずつ奪っていくって」



 ルゼリアはにこりと笑い、凛とした瞳でロイスを見つめる。




「ねえ、ロイス様。これからいーーっぱい幸せな時間を過ごしましょうね。」



その笑顔を見た途端、黒い靄が立ち上がり、真綿で首を絞められているように意識が遠のいていく。






「ああ、いけない。またあのお方に怒られちゃうわね」



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