笑え宿屋
「今日はもう遅いから宿屋に行こう。」
とリーダーはみんなに言った。
「通行税分でいつもよりいい所に泊まりましょうよ、大魔法士竜人様も居ることだし。」
とポンはみんなに笑いながら提案した。
「そうだな、確かに、今日は少しリッチな宿に行こうか。」
とリーダーも笑顔で同感したようだった。
冒険者のみんなは大通りある普段なら目にも止まらなかったであろう西洋風の立派な宿屋を見つけた。
「空きあり の看板出てますぜ、リーダー。」
とポンは目ざとくリッチそうな宿屋を早々に見つけた。
冒険者4人と竜人は中に入って見たところ、人属の店主らしき人がカウンターで受付をしていた。
「5人で泊まりたいのだが。一泊いくらになる?」
とリーダーが受付の店主らしき人に伝えた。
「今日はもう部屋空いてないから、帰った、帰った。」
と受付の帳簿を見ることも無く即答してきた。
おそらく冒険者たちの身なりが汚かったのと、人種差別的なあれのせいのどちらかであることは、
竜人にもすぐに理解できた。
「表には空室ありと書かれていたが。」
といつもは大人しいハチが珍しく嚙みついた。
「私共のホテルは、あなた方の泊まれるような宿屋ではありませんから、お引き取り下さい。」
とその店主は頭を下げることなく、手の甲をシュッシュッと叩くようなしぐさで、明らかに
差別的な何かを思わせた。
「こいつもか、
『笑え!』」
と竜人は、大きな魔方陣を一瞬で構築して店主の頭にぶつけた。
店主は雷に一瞬撃たれたようになって、ピクリとしたかと思うと、優しい表情に変わった。
「あー、皆さま冒険者様ですね、すぐにお部屋をご用意できます。
いつも冒険者様にはご苦労をお掛けしております。
どうぞ我がホテルにお泊り下さい。
お代も格安料金にサービスさせて頂きますので。」
と店主は、人種差別的な考えや、自己中心の考えを誰かに奪い去れらたかのように、
お客様第一で受付をスムーズに行ってくれた。
一行は、受付を終えて、相部屋ではあったが、5人が宿泊できる大きな豪華な部屋で
休むことが出来たのだった。
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