表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
What a way! 〜帰国子女の転生魔法士、びっくり仰天魔法で異世界を優しく変えちゃう件〜  作者: 稲盛 皆藤


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/5

異世界はじめての街

 竜人(りゅうと)と冒険者たちは、みんなで食事を済ませた後で、竜人の体力が回復するのを

確認した後、街へ向かって歩いていた。

 ずっと地平線まで草原が続いていたのだったが、遠くの方に背の高い樹木の生い茂った森が

見えてきた。


「ここから陣形を組むぞ、竜人を囲んで!」

とゴリラ顔のリーダーが全員に命令を下した。

 おそらく前方の森には魔物が生息しているようだった。


「はいよっ!」

「分かりました!」

「承知!」

と狸顔のポンと柴犬顔のハチと黒猫顔のサーベルが、それぞれ声に出して返事をして

いつもの陣形を形成した。

 竜人はまだ異世界に来たばかりで右も左も分からなかったので、冒険者たちの真ん中に

しっかりと警護された要人のように扱われて隊列の中央に居た。


 森に入ると、空気がピリリと変わったのが竜人にも何となく分かった。

 森の木々は竜人が見たことのあるような背の高い広葉樹とすすきのような背のやや高めの草々

で生い茂っていたが、獣道はしっかりと見ることができたので、進む方向に迷うことはなかった。


「ガサガサガサ」

と前方の草むらが揺れたので、魔物が現れたのかと竜人は身構えたが、現れたのはハムスターの

ような小動物であった。

「ふー、びっくりさせるなよー。」

と前衛のハチが思わず口走った。

「油断するなよー。」

とリーダーが慎重な掛け声でみんなを引き締めた。


 その直後に魔物らしき物が現れた。

「マイ、ガッー!」

と思わず竜人はいつもの驚いた時の言葉を発した。

 しかしその魔物は竜人が知っている可愛い愛嬌のある物ではなかった。

 テンプレでは可愛いスライムが冒険の最初に出現することが多いのだが、それは、

どくどくしい濃い紫色のヘドロを無理やり形にしたような生物で、アメーバを大きくした

ような生物だった。


「スライムだー!」

と前衛のハチが大声で叫んだ。

 竜人はこれがこの世界のスライムなのかとそのイメージの違いに何故か微笑んだ。


「竜人、笑ってる場合じゃないぞ、あの毒に触れたら皮膚が溶けて再生不能になるぞ!」

とリーダーはメンバーや周囲の状況によく目が届いているようで、竜人を守りながらも

厳しく諫めた。


「サーベル!雷!」

とだけリーダーはメンバーの一人にオーダーを下すと、すぐさまメンバーは対応したようで、

雷魔法で前方に居た10数匹のスライムは戦闘不能状態であることが竜人にも分かった。


 スライムは地面にベチャっと汚れたインクのようになっていたが、

それぞれに核となる石のような物が確認できた。


「サーベル、このままでは魔石の回収ができないから、火魔法で一旦燃やしてくれ。」

とリーダーは今度は落ち着いた様子でメンバーにオーダーを出した。

この世界でも魔物には核として魔石があってそれを回収するということが竜人にも分かった。


 その後は小動物が何度か出現した位で、特に他の魔物などに出くわすことも無く、

無事に森を抜けることができた。

「見えて来たー、街だぞー。」

と前衛のハチが大きな声で叫んだ。


 街の入口には大きな門があって大勢の人が街に入るために順番待ちの列を成していた。

 門の上には異世界の文字で大きく<ハヌラブシ>と書かれていた。

 異世界の言語がすぐに理解できたように、文字も自動翻訳のスキルを女神様は付与して

くれていたようで、この点においては感謝しかなかった。

 おそらく<ハヌラブシ>というのがこの街の名前なのだろうと竜人は察した。


 竜人と冒険者たちは街に入るための列の最後尾に並んだ。

辺りは夕焼けで日も沈みかけていたので、街の城門が赤レンガ倉庫のように綺麗に映えていた。

 並んでいる人を観察してみると、いわゆる地球の人間のような容姿の者が半分くらいで、

他半分は冒険者たちのようないろんな獣の顔を持っているが体は二足歩行の人間のような者たちや、

その反対に顔が人間で身体が四つ足の動物のようになっている者たちだった。

もしよろしければ、ブックマークや評価などで応援お願いいたします。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ