目次 次へ PR 1/22 黄衣の王 鈴の音と共に目の前に顕(あらわ)れた神様が、生まれたばかりの赤ちゃんに手を伸ばす。 やっと生まれた私の赤ちゃんを、菜の花色のマントを纏(まと)った神様が、今まさに連れて行こうとしている。 いやだ。神様になんて私の赤ちゃんを渡したくない。 これ以上なにも神様に奪われたくない。 どうして神様は私からなにもかもを奪おうとするの。 腕の中で眠る、柔らかくてあたたかい赤ちゃんを抱きかかえ、恐れと怒りで震えながら、私はすぐ側にいる友人に助けを求めた。