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僕に光をくれた君  作者: ブラボーくん
7/20

第七話〜また会いたいな〜

「こんな僕でいいなら。」

僕は小さな声で言った。

驚いてたのもあるけど、緊張した気持ちもあった。

「やったー!!」

僕がそう言うとブラボーはとても喜んだ。

僕と友だちになれたことがそんなに嬉しいのだろうか。

ブラボーはとても笑顔だ。

ブラボーの笑顔を見てたら、なんだか僕も笑顔になった。

なんでだろう。

わからないけど、笑ったのはすごい久しぶりな気がする。

そもそも笑ったことあったっけ。

いや、あった気がする。

けど、何で笑ったか覚えてないや。

まいっか。

ブラボーと別れて自分の家に入る。

ただいま、と言っても誰も返事はしてくれない。

僕がその返事を聞いたのは数えられるくらいしかない。

お父さんは優しかった。

お母さんと違って僕に優しくしてくれた。

僕のことを受け入れてくれた唯一の存在だった。

お母さんはお父さんの前では僕のことを差別したりはしなかった。

でもお父さんは仕事で家を空けてることが多いから、家には大抵お母さんしかいなかった。

お父さんは仕事で海外に行っていた。

僕が初めてお父さんに会ったのは、僕が五歳のときだった。

一週間だけ、家に帰ってきていたときのことだった。

お父さんがいる時はお母さんは優しかったから、毎日が楽しかった。

こんな毎日が続いて欲しかった。

お父さんが家にいることのできる日が終わりに近づいた。

最終日。

お父さんを空港まで送っていった。

「またね。」

僕が聞いたお父さんの声はこれが最後だった。

『またね』って言ったじゃん。

ねぇ、お父さん。

また会いたいな。

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