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第十話〜迷惑〜
にしても、今日もみんなの視線が怖い。
ブラボーは転校してきてまだ一日なのにもう、人気ものになってる。
今日の体育なんて、ほんとにすごかった。
今日は体力テストだった。
そのなかの五十メートル走をやった。
ほとんどの子が十秒台、九秒台なのに対し、ブラボーは八秒台だった。
すごすぎる。
みんなに囲まれてた。
先生もブラボーのこと褒めてた。
ブラボーは人気者なのに、こんなのけものにされてるような僕なんかと仲良くしてたら、変な噂が流れて迷惑じゃないかな。
僕だって八秒台だったのに誰も褒めてくれなかった。
このことがブラボーの人気を物語ってる。
僕はやっぱりみんなと違うから、羽がはえてるから、のけものにされちゃうんだな。
でも、ブラボーは僕のことを褒めてくれた。
だけど、僕がブラボーと仲良くするのは迷惑だから。
だから僕はブラボーと仲良くしちゃいけない。
初めて仲の良い友達ができたと思ったけど、迷惑をかけるくらいなら、仲良くしないほうがいいよね……。
僕の気分は最悪だ。
僕の表情は明らかに暗いと思う。
多分。
ああ、帰りの支度しなきゃ。
僕はロッカーにランドセルを取りに行った。
その頃ブラボーは、物陰からジャスパーの姿を見ていた。




