炭鉱の町、ランチ
ポヨン ポヨン ポヨン ポヨン
炭鉱の町、ランチ。
サンズ最西部の町である。
いつの間にかサンズに入ってたのね。
サンズの事が分かる本とランチの案内図を買った。
まずサンズの正式名称はサンズ共和国連邦。
だいたい20の州があり、ここランチはシルバラード州に位置する。
そしてランチは約8000人が住む町で、
炭鉱や林業が盛んである。
ここから更に東へ進むとすぐに砂漠が広がるらしい。
ランチはサンズでは珍しい砂漠じゃない地帯。
せっかくなので、炭鉱を観察。
ただ、立ち入り禁止区域が多いのでなんとなくしか全体像が分からない。
鉄道も通っているが、基本的に石炭を運ぶためのものとのことで、旅人は馬車に乗るしかない。
観察を続けていると、おばさんに話しかけられた。
「あら、スライムさん何を見てるの?」
炭鉱に興味があると伝えると、家に誘われた。
"おれ、食われないだろうな"
という心配は不要だったようで、炭鉱の歴史を学べるいくつかの資料を見せてくれた。
「昔は栄えたんだけどねぇ、最近は石炭か取れなくなってきてるみたいなのよ。」
もしかしたらランチは数十年後には無くなってるかもしれないと思うと、
今この町を見れたことを誇りに思うことにした。
おばさんと別れ、ヘビーメタルスライムは更に東へ進むこととした。
続く




