仕事はサボるモノ
ポヨン ポヨン ポヨン ポヨン
魔王城に戻ると、スライム専用の部屋が用意された。
わーい、わーい。
部屋があっても、やることがない。
そう思っているのが伝わったのか、魔王直々に物流担当大臣を任されることになった。
やることは凄い多い。
たぶんこれ押し付けられた感じだ。
魔王城周辺の道路整備、害獣対策、乗り合い馬車や
鉄道の整備と運営、各種書類作成、通行料徴収、
街路樹の剪定、清掃、物流倉庫の管理などなど、
多岐に渡りすぎて、てんやわんや。
一日が終わると、風呂に入り、飯を食って、
すぐ寝る。
こんな生活がほぼ毎日繰り返される。
平均20時間ぐらい働いてるぞ。
ブラックな職場だ。
だからよくサボる。
秘書がいるが、真面目すぎて一緒にいると永遠に
仕事をさせられるから、テキトーに命令を出して、
遠くに行かせるというセコい技を用いる。
それでも真面目すぎて仕事が早いもんだから、時々帰ってきて無いことに気づかずに、サボってると、
見つかって怒られ、地獄の仕事漬けにされる。
今日もサボって城下町に。
前に見た牛!って書いてある飯屋に行く。
牛!って書いてあるのに名物はブタとのこと。
生姜焼きを食べ、満腹になった。
"メニューにも牛は無かったなぁ〜"
謎多き定食屋であった。
続く




