魔王からの手紙
ポヨン ポヨン ポヨン ポヨン
"アルフヘイムでは大変だったな〜"
他人事みたいな顔して歩いていると、上からドーン!
魔王の使い、ヒュドラと名乗る3つ首の怪物が舞い降りてきた。
ヒュドラはスライムに魔王様からと手紙を渡し、
すぐに飛んでいってしまった。
"魔王からの手紙?なんでここがバレたんだ(汗)"
「拝啓、スライムくん。君の噂は聞いている。あちこちで活躍し、あちこちで問題を起こすと。一度会ってみたいんだ。こちらから馬車を向かわせるよ。」
なんと言うことでしょう。
まさかのまさか、魔王から招待されるとは。
まあどうせ目的地は北の大地、魔王の国だったんだし良しとするか。
そうして待つこと1週間。
"全然来ねえ!"
その時、馬車が通る。
どう見ても魔王とは関係なさげだが、魔王の国へ向かってほしいと紙に書いてお願いした。
「魔王!?行けるワケないだろ!俺はまだ死にたくないからごめんだ!」
と言って行っちまいやがった。
人通りの少ない道だからなぁ。
もうチャンスはないかも。
そう思い、更に5日後。
「すいません、ヘビーメタルスライムさんですか?」
そこにはスラーっとした美人さんがいた。
うんと頷く。やや頬が赤くなる。
"いやぁ美人だなぁ〜この人も魔族なのかなぁ?"
「すいません、途中で馬車が壊れちゃって。」
"え?もしや徒歩!?まあそれはそれで良いけど"
「なので転移できる、ドコマデデモドアを買いに行ってきました。だから遅れたんです!テヘッ。」
"そんなもんあるんかい!"
まあ美人なので許すことにした。何もかも。
これでようやく魔王の国へ!行ける!
続く




