軽量化の特訓
ポヨン ポヨン ポヨン ポヨン
追われる身となったヘビーメタルスライム。
スライムは同じ過ちを繰り返す前に軽量化できるか挑戦した。
1週間後
''できる気配がねえ...。''
1ヶ月後
''できない...。''
3ヶ月後
''...。''
''そもそもどうやれば何をすればいいんだあーーーーー!!!!!!''
そんなとき、ふと空を見上げると
ああああああーーーー!!!!!!
ずばーーーん!!
魔女みたいな女が落ちてきた。
''全然動かねえ~死んだのか?ていうかなんで空から!?''
「アイタタタ、あ、スライム。」
魔女みたいな女はケロッとしていた。
「我輩はペコポンを侵略しに来たのであります!」
''ってそのケロッとじゃねーよ!''
魔女みたいな女はじーーーっとスライムを見つめた後、こう言った。
「あなた、軽くなりたいんですね?」
''なんで分かるの!?''
「良いでしょう、その代わり...。」
ヘビーメタルスライムは軽量化を取得した。
しかし、その代わりと言っていた魔女みたいな女はあるものを要求してきた。
「その代わり、あなたの中にある、ケロロ軍曹?とかいう絵本を貰いますね。」
''ケロロ軍曹?漫画のことか?どうやって貰うつもりだ?漫画なんて俺でも読んだことないってのに''
魔女みたいな女は優しい顔して、スライムの口に手をつっこみ、
「オラァ、吐けやぁ!」
と無理やり取ろうとしてきたので、ヤバい奴警報音が身体中に鳴り響いたスライムは、
一目散に逃走した。
''ハアハア、なんなんだアイツ''
''あの魔女みたいな女、去り際に「卑怯者~!!!私を弄んで、このサイコパスが!」とか叫んでたな。
どっちがサイコパスだか...。''
それでも軽量化を得たスライムは、
ほんのちょっとだけ感謝して、
また旅を続けるのであった。
続く




