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当たり前にあるもの
未来ほど確かなものなど無いというのに、どうして信じてしまうのだろう。
手を振って、歩き出して、振り返る。
当たり前にあるもの。
それがどれほどの奇跡なのかを、失ったとき、失いそうになるときになって、初めて思い知るのだ。
絶対なんて無いというのに、信じられずにはいられない。
失うこと、消えること、裏切られること。
もしも、万が一、そんなことを想定していたら、きっと何も出来なくなるから。
だけどいつか、当たり前が当たり前ではなくなる日が来る。
その時に笑顔でいられたら良いと、今日もまた明日が当たり前に来ることを信じて手を振るんだ。
────また明日
2024.05.22.




