表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/350

月が綺麗ですね


 君は高速バスを使う。

 少しでも交通費を抑えて、会う回数を増やしたいから。



 駅前のバスターミナルまで徒歩四十分。

 ゆっくりと女鳥羽川(めとばがわ)沿いを歩く。

 絡めるように繋いだ手を離すタイミングを迷う。



 君と離れて暮らしてから初めて知った。

 自分が心配症で嫉妬深いこと。



 あと何年何ヶ月。

 何度も二人で数えてる。




 稜線の向こうにある、二人が育った街へと君は帰っていく。



 この先にあるものを、二人で掴むって決めたから、どんなに辛くても頑張れるんだよ。





 ひとりきりの部屋。

 見上げる月。

 君も見ていると信じて送るメッセージ。







────遠くの街へ


 2024.02.28.

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ