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逃げる影


 夕方、長くなっていく影が怖かった。

 そのまま伸びて自分から離れていってしまう気がして。



 夜は別の世界への入り口が開く時間帯。

 逃げた影は、こことは別の世界へと逃げてしまう。

 そして影は私とそっくりな人間の姿になり、その別の世界で私になりすまして暮らすのだ。



 そんなことを想像し、どうにかして影が伸びないようにしたけど、出来なかった。



 下ばかり見ていた私には、夕焼けの記憶がない。



 今は、影をどうにかしようとも思わないし、別の世界に行くのも構わないけど、なりすましは勘弁してほしいと思う。


 そして、多少無理してでも夕焼けは見ている。


 一度として同じ風景は無いのだということを、知ってしまったから。




────沈む夕日


 2024.04.07.

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