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彼女は太陽


「そんな所にいたら寒いでしょ」


 彼女に腕を掴まれて、陽の当たる場所へ。


「ここの方が暖かいよ」


 彼女は太陽のような人だ。

 ぐるぐるぐるぐる。色々な人が、立ち替わり入れ替わり彼女のそばに来て、いくつもの輪が出来ていく。


 輪をつくるのが苦手な私は、ただ、彼女のそばに座る。

 近くにいるだけであたたかい。


 何もせず、ただ彼女のそばにいるだけの私だけど、誰かに妬まれているような感じはしない。

 これも彼女のお人柄なのかもしれない。


 たまに陽気で人懐こい子に誘われ、輪に入れてもらうこともあるけど、ひとりで彼女のそばに座ってるいる方が性に合ってる。


「あの子たちのところにいかないの?」なんてことを彼女は言わない。

 ひとりで座っている方が気を使わなくていいと思っていることを尊重してくれるのだ。



 私は彼女みたいになれない。

 だけど、私に出来ることがあるなら、いつでも彼女の力になろう。




────日陰


 2025.01.29.

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