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第二章始まる


 想いが通じ合った幼馴染の、ふたりの初デート。

 漫画なら、これが最終話かエピローグだろう。


 いつもなら、昨日までなら、お互いの家の中間地点でバイバイしていた。

 だけど、彼氏彼女の関係になったのだから、数十メートルでも彼女の家に送り届ける。



「これからも、よろしくお願いします」


 右手を差し出すと、なにあらたまって……と言いたげな表情をされてしまった。


「ほら、今日からちょっと関係変わっただろ。だから……」

「そう、だね」


 ぽぽぽぽっと頬を染める彼女を抱きしめたくなったが、耐える。ここは彼女の家の前!


 握手をして、見つめ合う。


 俺たちの第二章が始まる────




────終わらない物語


 2025.01.25.

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