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手袋が必要ないくらいに


 イルミネーションはクリスマスの後も続く。

 久しぶりのデートコースは街路樹が鮮やかに彩られている。


 いつも見慣れているはずの通り。

 子供の頃から馴染んだ街並み。

 それが光と色で別の世界のものに見えてくる。



「どうした。手袋忘れたのか」


 カバンの中に入ってる──言うよりも早く、彼は私の片手を掴むとそのまま自分のコートのポケットに突っ込んだ。


 悪戯が成功した子供のように笑う彼。



「それじゃ、あったかいの片手だけだよ」

「あとでそっちの手と交代するし、それに──」


 耳元で囁かれた恥ずかしすぎる提案に「バカ」と返す。たぶん私も耳まで赤い。



────手ぶくろ


 2024.12.27.

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