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にんげんゆたんぽ


「一緒の布団で寝ていい? いやいや、そういう意味じゃなくて」

「いや、どう考えてもそっちに取るだろ」



 子供の頃の冬の寒い夜、きょうだいの布団に潜り込んで眠っていた。

 妹よりも弟のほうが、あったかいから──と、小学校高学年くらいまで弟の布団に潜り込んでいたのだ。ちなみに断じてブラコンではない。



「……つまり、人間湯たんぽになれ、と?」

「まぁ、そうだね」


 納得したような不服そうな顔をする彼。


「明日早いし。ねぇ、いいでしょ?」

「まぁ、いいけど……」



 承諾を得たので、早速ぬくぬくさせてもらった。

 アラームを設定するためスマホに手を伸ばす。どうやら雪が降り出したようだ。


「はー……これはいい湯たんぽだわ……」

「たしかに、あったかいな……」




────冬は一緒に


 2024.12.18.

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