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始まりの日


 窓の向こうは雲ひとつない青空。

 日陰は寒いが、日向は暖かい。


 引っ越しの荷解きと掃除が終わり、疲れてしまったのだろう。

 和室の窓際で座布団を枕にして寝息を立てている彼女の髪にそっと触れた。

 その柔らかさに、実家で飼っていた猫を思い出す。



「猫みたいだなぁ。あったかい場所見つけるの得意だし」


 呟くと、彼女が瞼を開いた。


「貴方だって……」


 俺の手を掴んで、見上げる瞳。


 そうだ。俺のあたたかい場所は、ここだ。



 お互いが見つけた、それぞれのあたたかい場所。

 それが今日からひとつになる。


「やっぱり、和室がある物件選んで正解だったね」



 同棲初日は、こんな風に始まった。


────太陽の下で


 2024.11.25.

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