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アロマキャンドルは好きになれない


 透明のパッケージから出さなくても甘ったるい匂いを放っているアロマキャンドル。

 私の誕生日に彼女がくれたもの。


 くどい程の甘い香り。

 だけどきっと、好きな人は好きな香りなのだろう。

 そう、私の元カレとかね。


 私には甘すぎる薔薇のような香りは、彼女そのもの。

 私には似合わない。

 一生、身に纏うことはない。


 彼女が私にプレゼントしてくれたものは、何ひとつ私の趣味に合わなかった。


 それなのに、男の趣味は同じだったのね。


 見抜けなかった私がバカだった。それだけ。

 好みの男を手に入れるためならどんな手段でも使うなんて、そんな人が現実にいるとは思わなかった。

 狙った男を手に入れるため、その男の彼女と友達になるなんて、正気の沙汰とは思えない。




 彼女がいつも纏っていた甘さしかない香り。

 それによく似ている、ピンクのアロマキャンドル。


 絶対に使わない。

 でも、棄ててしまうのもなんだか悔しい。


 物に罪はないとはいうけど、私は一生、アロマキャンドルは好きになれない。



────キャンドル


 2024.11.19.

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